消防士って困った人を助けるんでしょ?
消防士の「やりがい」って何?
火を消したり救急車で運ぶの?
今回はこんな疑問を持つ方へ向けての記事となります。
こんにちは、にえふです。
私は元消防士で、現在はネットビジネス事業の企業に向けブログの運営や物販を行っているフリーランスです。
今回は元消防士の私が、消防の「やりがい」について解説していきます!
本記事では以下がご覧になれます
消防士にはどんなやりがいがあるか?
感謝の言葉を直接もらえる
A.助けた際に直接お礼の言葉を貰えるのが1番のやりがいです。
火災や急救、救助の出動で助けた傷病者や被害者の方からお礼の言葉をいただけます。
一命を取り留めたあと、わざわざ署に出向いてくれる方もいるんですよね。
私自身も経験がありますが、号泣しながら「ありがとうございました」って伝えに来てくれた時には冥利に尽きました。
そう頻繁にあることではないですが、消防やってて良かったなと思える瞬間ですね。
自分は一人の命を救ったんだと自信にもなりますしモチベーションも上がります。
こんな風に、人を助けて直接お礼を貰える仕事って多くはないと思います。
町のヒーローになれる
消火栓の調査や車両の燃料を入れに消防車で街中に出ると、園児や親子が手を振ってくれます。
まさしく正義のヒーローです。
他の仕事と違って特殊な職業なんだなぁと実感します。
また訓練で小学校や保育園なんかに行くと、ちびっ子にはもちろん職員の先生にまでチヤホヤされます笑
時には名刺交換で合コンの誘いの電話がかかってきたり…笑
たくさんの方が色眼鏡で見てくれる方が多いので、やはり嫌な気はしません。
ちびっ子が消防士を目指してくれる
やっぱり消防署って興味が湧くのか、子連れの親御さんが署に見学に来てくれることが度々あります。
梯子車に乗せてあげたり救急車の中を見せてあげたり、一緒に写真を撮ったりなどサービスしてあげると喜んでくれる子が多いです。
そうすると、興味を持ってくれたちびっ子が「将来消防士になる!」って言ってくれたりします笑
自分達の仕事に憧れを持ってくれたり、夢を与えられるっていうのはやっぱり嬉しいことですね。
やりがいに対しての本音
正直、やりがいは少ない
A.ここまで消防士のやりがいについて紹介してきましたが、ぶっちゃけやりがいは少ないです。
やりがいが少ない3つの理由
お礼を伝えに来てくれる人は稀
実際、何件出動しようが署にお礼しに来てくれる人は年に数えるほどしかいません。
人口の多い都市ですと相対的に増えると思いますが、割合としては500件に1件ほどでしょうか。
まあ人命救助が消防の任務ですので、それに見返りを求めるのもそもそもおかしい話ではあります。
ですが消防士や救急隊は「町のヒーローだから感謝される機会が多い」というイメージは完全に間違いです。
出動は多くても感謝の言葉をいただけるのは本当にごく僅かなんですよね。
現場活動も慣れるとマンネリ化する
現場活動で直接人命救助を行うと言っても、それが数年も続けばやりがいは薄れてきます。
また現場活動もある程度の経験と慣れによって、パターン化してくることが多いです。
長年続けると、現場でどうすべきかが瞬時に分かってくるようになるので、「凄く難しい現場」ってのは少なくなってきます。
ですので、人命救助のやりがいを求めて消防士を目指す方には正直あまりオススメできません。
事務作業や訓練がメイン
消防の仕事は事務作業がメインです。
出動があれば現場に駆けつけますが、それ以外は書類の作成や訓練が主な業務になります。
救急隊ならまだしも、消防隊や救助隊となると出動よりも署で仕事をする時間の割合の方が圧倒的に多いです。
ですので、特に田舎消防本部では出動事態がレアケースになってしまう場合もあります。
「俺は現場でバリバリ活躍できる隊員になるんだ!」
「人命救助が命!」
みたいな意識を高く持つ方は「なんか思ってたのと違う…」と感じてしまうかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
消防士は確かにやりがいのある仕事ですが、それを実感できる機会は少ないのが現状です。
かと言って、これから消防士を目指す方にはこの記事を見て失望してもらいたくありません。
好きな仕事には、やりがいを見出すのも力量です。
消防が大好きで天職だと思っている消防士も大勢いますが、そういった人達は皆共通して、消防の仕事を楽しんでいます。
結局は自分次第なところがありますが、必ず「消防士になって良かった」と思える時がきます。
今回の記事をご覧になって、一人でも多くの方が消防士を目指していただけると幸いです。
本記事は以上となります!
最後までご覧いただきありがとうございました。