消防士について PR

消防士を目指すなら高卒?大卒?

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消防士を目指すなら大卒のが有利?

給料や昇進に差は出る?

現場経験を積むなら高卒がいいの?

 

今回はこんな疑問を持つ方へ向けての記事となります。

高卒と大卒どちらがオススメか
給料や昇進による違い
2つの現場経験の差

こんにちは、にえふです。

私は地方消防局で勤務していた元消防士で、現在はブログの運営や物販を営んでいるフリーランスです。

今回は消防士目指すなら高卒と大卒のどちらがオススメかを解説していきます!

高卒と大卒どちらがオススメか?

A.強いて言うなら大卒ですが、正直どっちでも良いです。

もちろん消防本部によっても変わってきますが、長い目で見ると全ての面においてあまり差が出ないというのが理由です。

大卒のメリット・デメリット

大卒のメリット

初任給が高い
昇進が早い

初任給が高い

場所によって変わりますが、初任給は高卒よりも上です。

私の勤めた消防局では高卒と大卒で3万円ほどの差がありました。

また東京消防庁や政令市消防局では初任給の手取りで20万円を超える本部も多く、場所を選べば同年代と比べて高収入です。

ですので経済的なゆとりも生まれますし、生活に困ることは少ないと思います。

しかし地方の田舎消防本部は例外です。

昇進が早い

年齢が高いこともあり、昇進が早めです。

高卒で入った消防士より後から入ってきた大卒の方が階級が上になるなんてことはよくあります。

私の所属だった消防局は、一定の年齢に達することで階級が上がる仕組みだったので、高卒組よりも4年早く昇級になりました。

本部によっては大卒の方が昇任試験を受けられる年齢が低いところもあります。

大卒のデメリット

大学で学んだことが活かしにくい
高卒の先輩に敬語

大学で学んだことが活かしにくい

消防で使う技術や知識は、消防でしか学べません。

大学には工学部や教育学部など様々な学部がありますが、そういった大学から進路変更して消防の世界に入ると、大学で学んだことを活かせる機会はほぼありません。

防災関係の学部や、進路として消防関係を想定したカリキュラムが組まれている大学なら別ですが、ホースの捌き方や呼吸器の諸元などはどの大学でも学べません。

「消防学校」という学び舎が用意されているくらいなので、専門性の高い職業です。

ですので大卒で消防士になると、4年間の学びが無駄になってしまう可能性があるんですね。

高卒の先輩に敬語

上下関係の厳しい消防の世界では、勤続年数が上の高卒は先輩にあたります。

ですので自分より年下や階級が下でも基本的に敬語で話すことになります。

しかし高卒の消防士も大卒の後輩に対しては敬語です。

ですのでお互い敬語で話さなければならないという不思議な感じになります笑

まあ気にするほどではないと思います。

高卒のメリット

色々な経験ができる
若いので転職に有利

色々な経験ができる

若く入った分、救助大会に向けての訓練など若い内にしかできない経験をさせてもらえることがあるでしょう。

中には、救助大会に出場できる年齢に上限を定めている消防本部もあります。

早いうちにそういった訓練に打ち込めることは大卒に比べて確実にアドバンテージになります。

高卒で入ることは、訓練だけでなく色々な社会経験を積むことができるので、人間としての成長も見込めます。

若いので転職に有利

何の職業にも言えることですが、18歳で採用されれば転職による今後の人生設計が有利になります。

特に消防は閉鎖的な業界のため、他の会社にはない独特な雰囲気があります。

未だに体育会系思考や根性論が根付いている業界なので、肌に合わない方が長く続けていくのは絶対に無理です。

ですので退職を考えたときに、新しいスキルを学ぶ時間もあり転職の幅が広がるので、そういった面は大卒よりも有利になります。

高卒のデメリット

一番下っ端
学生上がりなのでまだ未熟

一番下っ端

所属に入ると、全員が自分よりも年上になります。

雑用や簡単な事務処理も下っ端に仕事が回ってくるので、作業量が多くかなり負担になります。

また、とにかく気を使うので精神的な疲れも半端じゃないです。

18歳で入ってくると、上の人たちから見るとハッキリ言ってまだまだ学生上がりの坊主にしか見えません笑

大卒だとある程度の社会常識を身に付けた上で配属されるので、まだ人間関係を上手くさばいていくことができますが、高卒組は精神的に未熟であるため悩むことも多いでしょう。

高卒組は色々なことに気を回さなければならないので、とにかく疲れます。

学生上がりなのでまだ未熟

学生気分だった高卒上がりは社会の洗礼を受けるでしょう笑

締め切りの厳守や一つ一つの仕事に伴う責任感など、これまでのユルユルなものさしでは通用しない世界に足を踏み入れます。

学生からのかなりのギャップに最初は苦労すると思います。

また何度も言いますが、消防は特に上下関係が厳しく気づかいや気配りにうるさい業界です。

抜けがあったりすると「あいつは気が使えない」というレッテルを貼られることになるので、とにかく周りをキョロキョロ見て仕事を見つける癖をつけなければなりません。

高卒と大卒の差

給料の違い

初任給は大卒の方が高いですが、退職までの長い目で見ると差はほとんどありません。

また高卒上がりが大卒の年齢になった時には、高卒の方が給料が高かったりします。

ですので給料による違いは無いといっても良いくらいです。

ですが大学生がアルバイトでコツコツお金を貯めている時、高卒組は公務員として安定した収入を得ています。

ですので高卒組が22歳になった時には、大卒で入ってきた新卒者よりも貯金や資産は多くなると考えられます。

現場経験の差

もちろん高卒組の方が先に現場経験を積むことができます。

ですがあくまでもそれは入ってから数年間の話です。

退職までの労働は長いので、長い目で見れば全然差がないと言えます。

たった数年、先に現場経験を積んだからと言って、大卒組と知識や技術に大きな差が出るわけではありません。

所属に入ってからの学ぶ意欲の違いが将来的に大きな差になってきます。

まとめ

高卒か大卒かはどちらでも良いが強いて言うなら大卒がオススメ
高卒だろうが大卒だろうがメリット・デメリットはある
給料や現場経験は長い目で見れば差はない
いかがだったでしょうか?
 

ネット上には「給料がいいから大卒がオススメ」「現場経験が積めるから高卒が良い」など、様々な意見で溢れかえっていますが、退職までの勤続を考慮すると差はほとんどないと言えるんですね。

消防士を目指すうえで大事なことは「消防士になりたい」という熱意です。

ですので大卒がオススメだからと言って、先延ばして大学に行く必要はありません。

いち早く消防士になりたいという気持ちがあるなら、高卒で入って色々な経験を積む方が得です。

今回の記事が消防士を目指す方のアドバイスになれば幸いです。

本記事は以上となります!

最後までご覧いただきありがとうございました。

ABOUT ME
にえふ
元消防士の「にえふ」です。地方の消防局を退職後、現在は主にweb制作などを手掛けているフリーランス。倍率20倍消防局に合格した経験をもとに、試験対策ノウハウや消防に関する情報を発信しています。