消防士の採用試験を受験しますが、面接が不安です…
受験する消防本部の倍率が高すぎて受かる気がしません…
ズバリ、面接で最も大切なことは何?
今回はこのような疑問を持つ方へ向けての記事となります。
こんにちは、にえふです。私は地方消防局に勤めていた元消防士で、現在はネットビジネス事業の企業に向けて活動中ののフリーランスです。
本記事では以下がご覧になれます
消防の面接試験で最も大切なことは「光る」こと
A.倍率の高い消防本部の面接試験で最も大切なことは「光る」ことです。
倍率が高いと普通に受験しても受からない
要するに大勢いる受験者に埋もれてしまわないような強いアピールが必須になります。他の学生よりも何か一つ飛び抜けた強みです。倍率が高い消防本部ではただ普通に「良い面接」をしても受かりません。そんな面接をする受験生は山ほどいるからです。
そこで受かる受験者と落ちる受験者の差になってくるのが、面接官の仕事観を変えられるかどうかです。
面接官の心を動かし、顔と強みを覚えてくれるほどの強烈なインパクトを与える必要があるんですね。
どう心を動かすか
これは今までやってきた趣味でもいいですし、スポーツなどの実績でも構いません。普通の人では考えられない常軌を逸したエピソードが武器になります。極端な例ですが以下のような感じです。
・ラーメンが大好きで今まで全国で3000店舗のお店を巡ってきた
・サッカーが好きで10年間一日も休まず10時間の練習をしてきた
・小さい頃から毎日500円貯金をして15年間で270万円の貯金をした
あくまでもこれは一例です。
もちろん全ての人に実績があるわけではないと思います。
そんな方は「過程」や努力をアピールして勝負しましょう。
・8年前から毎日5km走を行っています。
・忙しい中、時間を縫ってブログの毎日投稿を始めて10年になりました。
・毎月20冊の本を読んで10年立ち、現在の累計読書数は2000冊を超えました。
こんなイメージで大丈夫です。自分が長年継続してきたことや日常でのルーティンなど、かなり誇張した表現で良いので試験官が驚くようなエピソードを盛り込みましょう。
倍率によって戦略が変わる
これまでは東京消防庁や政令市消防局など10~20倍ほどの試験倍率を想定した面接対策を解説してきました。しかし実際のところ、田舎消防本部や倍率一桁ほどの採用試験であれば「光る」必要はありません。受験者がそもそも多くないので、埋もれることがないからです。
そういった消防本部では「熱意の強さ」や「徹底的な分析」を武器に合格を目指しましょう
ですので自身が受験する消防本部の倍率は例年どの程度なのかを事前にホームページ等で確認する必要があります。また、これは消防だけでなく公務員試験全般に言えることですが、倍率によって試験の攻略が変わってくるので、ただ試験対策をするのではなく戦略的に攻めていく必要があるんですね。
【一発アウト回答】これを言ったらレッドカード!
面接で絶対に言ってはいけない&してはいけない事例を3つ紹介します。
・自分の命よりも他人の命を優先
・公務員は収入が安定しているから志望しました
・明らかな嘘をつく
自分の命より他人の命優先
「消防士なんだから人命救助が最優先でしょ!」
「火の中に飛び込んで人を助けるのは当たり前だ!」
こう思う方も多いと思います。 しかし、まずは自分の身の安全を守ることが消防の鉄則です。 自分、仲間、他隊、全員が安全に活動を行えなければ消防のプロとして失格です。 もし自分が危険を顧みずに身勝手な行動を取った結果、命を落としてしまったらこれから救うはずの命も救えなくなってしまいます。 自分だけならまだしも、最悪仲間の命も危険な目に晒すことになります。
所属長は、全ての消防職員が勤務を終えて無事に家に帰ることを常に願っています。 ですので人命救助に取り憑かれるのではなく、まずは自分の身の安全を確保した上で活動を行うことを試験官に訴えましょう。
公務員は収入が安定してるから
試験官はなぜ消防士になりたいのかが知りたいわけですよね。収入云々でなく、なぜ消防士になりたいのか、どうして消防士でないとダメなのかという熱意が聞きたいわけです。
また収入が安定しているからと言った理由は、消防だけてなく市役所や警察官などの公務員にも言えることです。 ですのできちんとした志望動機を持たず、収入の面を理由として志望するのはNGです。
明らかな嘘をつく
公務員は公共の職員ですので、国や市町村のあり方や方針を決める特別な労働者です。 言うならば絶対に嘘をついてはいけない人達なんですね。 ですので、もしも面接で具合の悪い質問をされても正直に答えるようにしましょう。 焦ってその場凌ぎの嘘をつくのはアウトです。
また、このことは面接だけでなく適性検査でも同じで、一貫性のない答えや矛盾した解答をすると不合格になってしまうことがあります。
面接で受かる受験者の共通点
以上を踏まえた上で、今度は面接で受かる傾向にある特徴を3つ紹介していきます!
熱意が伝わってくる
ぶっちゃけ受かる受験者は言葉や態度などに表れています。
受け答えがハッキリしていて、どうしてもその職につきたかったんだという意思を感じさせます。
受かるためにどんな準備をしてきたか、どんな努力を積み上げてきたかを自分の中でしっかり理解できているんですよね。
こういうタイプの受験者はどんな質問をされても完璧に回答できます。
伸びしろ
伸び代があるこの子は成長する余地があるなと思わせることが大切です。 ハッキリ言って雇う側は即戦力になるかどうかなんて求めていません。 新人は仕事なんてできなくて当たり前だからです。
そこで重要になってくるのがやる気や伸びしろです。 多少困難な壁にぶつかっても、前向きに成長する意欲があるかという点は採用側の大事な観点です。
誠実
やはり人間性の高さは重要です。
失敗や力不足をきちんと認めて次に活かせるか、公務員の一員としての自覚をしっかり持てるか、人の根底の部分を見られています。私が消防士時代、高倍率を勝ち抜いて入ってきた若い子を見ていると素直で真面目な子が多かった印象があります。職種問わず重要視される点ですね。
まとめ
本記事の解説は、私が実際に採用試験を受験した経験と消防士時代の体験を元に書いたものです。倍率の高い採用試験で勝ち抜くためには、やはり血の滲む努力をしなければライバルに勝てません。座れる座席の数が決まっている以上、採用試験はセンスも必要であることは事実です。しかし倍率20倍程度の採用試験なら努力でなんとかなってしまうので、後悔のないよう「今」を大事にしてください。
今回の記事をご覧になって、これから面接試験をひかえている方の参考になれば幸いです。
本記事は以上となります最後までご覧いただきありがとうございました。