今回はこんな疑問を持つ方へ向けての記事となります。
こんにちは、にえふです。私は地方消防局に勤めていた元消防士で、現在はブログの運営を行っているフリーランスです。
・倍率20倍の消防局に合格
・警察官採用試験で180人中4位の成績で合格
・地元の田舎消防本部に首席合格
ですので公務員試験には3回合格した経験があります。
公務員試験の参考書ってたくさん売られていますよね?勉強を始めたばかりの方は、どれを買ったらいいか分からん!というのが本音だと思います。今回は公務員試験対策の人気なテキストについて本音を交えて解説していきます!
本記事では以下がご覧になれます
人気な参考書を本音でレビュー
科目別の参考書レビューではなく、公務員対策として優秀な参考書なのかどうかという観点で解説していきます。科目ごとにオススメな参考書を紹介するわけでなく、対策本として一般に評価の高いとされるテキストをレビューしていきます。
・スー過去(高卒・大卒)
・過去問500系
・解法の玉手箱
・ワニ本、カンガルー本
・速攻の時事
スーパー過去問ゼミ(高卒・大卒)
スーパー過去問ゼミは対策本として王道ですね。問題演習と解説がいい塩梅にバランスが取れたテキストです。しかし裏を返すと結構中途半端な対策本だったりします。解説に関しては要点だけをまとめた結構あっさりした感じなので、公式だけ見てもなんでこの公式で解けるの?って感じで問題の根本的な理解を得られない部分が見受けられます。
こんな人にオススメ
試験勉強中級者
解説は要点のみでなおかつ問題数が多いため、試験勉強中級者向けなテキストです。ここでいう中級者とは、ある程度問題を解けるようになってきた受験者です。筆記試験の解法を見た時に「ああ、なんとなくこういうことね」と理解できるようになったくらいのレベルですかね。問題数も多くパターンも豊富なので「解き方がおおよそ分かってきたから後は完璧にモノにしたい!」という方にはオススメです。
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過去問500系
最近は過去問集一択だ!という風潮がありますね。確かに間違いだとは思いません。過去問500系は実際に出題された問題や、受験した方の記憶を元に作られた問題集です。このテキストを攻略することこそが、合格への近道と言っても過言ではありません。
過去問500系あるある
私「なんでこういう答えになるんだろう?」
解説「ココがこうなってこうなるから答えはコレになるんです。」
私「いや、そこがよく分からないねん…」
解説が理解できることが前提
問題をとにかく解いていくことに特化した問題集なので、解説はかなり要点的かつ無駄を極限まで省いており、不親切なところがあります。初心者の方が初めに手を出して挫折しやすいテキストです。過去問を回すのが最短ルートといった言葉を鵜呑みして、その圧倒的な難易度の前に心を折り、公務員試験を諦めてしまう人もいるくらいです。
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解法の玉手箱
解説に特化した参考書だな、という印象です。それもかなり具体的で分かりやすいです。1つの問題の答えを導くまでのプロセスが一通り記載されています。またページ数も多いため、問題数や解法パターンの数も豊富です。
徹底的に理解しやすさに拘った参考書で「分数の足し算引き算が危うい…」というような根っからの文系の方にもオススメできるテキストです。まさしく「公務員を目指す!」とスタートを切った方には持ってこいです。解説の分かりやすさ、納得しやすさで判断すれば、この参考書の右に出るものはありません。
まずはこの一冊から!
これまであまり勉強をしてこなかった方や、過去問を見ても何が何だか分からない!という方は、この参考書から入ることをオススメします。数字を扱うのが苦手な方でも理解できるよう、例えが上手い解説を織り交ぜています。ですので勉強始めたてでどれを買うか迷っている方は、とりあえずこれを買っておけば問題ありません。
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ワニ本、カンガルー本
玉手箱と同じく、初心者に適した参考書です。解説も丁寧でかなり分かりやすく書かれています。玉手箱と比較しても遜色のないクオリティです。玉手箱も差別化を図るとしたら、パッと見の取っ付きやすさでしょうか。
パッと見の取っ付きやすさ
玉手箱は「青」をテーマとして書かれていて、ワニ本はピンクがメインのレイアウトになっています。完全な独断と偏見ですが、ワニ本やカンガルー本はかなり「参考書感」が出ています。また文字の行間の幅も割とぎゅうぎゅうに詰まっている感じなので、活字っぽさが拭えません。高校の教科書のような雰囲気があり、やる気に支障が出てしまう印象を受けます(個人の感想です)。
ですのでどちらも申し分なくクオリティの高い参考書ですが、ぱっと見の取っ付きやすさでは玉手箱に軍配が上がるかなといった感じです。とはいえ、とても分かりやすい解説で初心者に寄り添ったテキストになっているので、どちらを選んでも間違いはないはずです。
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速攻の時事
毎年更新されている時事系のテキストです。ハッキリいって筆記、面接問わず時事系のテキストはこれ一択です。この一冊さえ熟読してしまえば、新聞を読むこともテレビで国際ニュースを見る必要もないくらいの知識が得られます。その年起こった社会問題や国際問題、試験で出されやすいテーマなどを広い範囲で網羅されています。
絶対に買っておくべき
これ一冊で時事系の悩みは解消されてしまうので、絶対に買っておきたい参考書です。読むだけで時事科目マスターできるので、他の試験対策に回す時間も生まれ、かなり勉強効率が上がります。勉強時間と得られる知識量のコスパが良く、現状弱点のない一冊です。
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筆者オススメの参考書
A.勉強初心者や勉強が苦手な方は解法の玉手箱、基礎が固まっていて問題演習を繰り返したい方は過去問500系になります。また速攻の時事は必読。
「勉強が苦手…」「解説読んでも分からない」「勉強始めたばかりです」
「基礎はしっかりできてます!」「とにかく問題を解きたい!」「試験まで時間がない!」
一冊をやり込んだ方がいい?
A.一冊をやり込んだら別のテキストをやり込むのが正解です。
やり込みテキストの数を増やしていく
基本は買ったテキストを一冊をやり込みましょう。個人差があるので具体的に何週しろ!とは断定できませんが、解説がほぼ理解できて問題もそつなく解けるくらいのレベルになれば、次の参考書に進む頃合いです。結局なところ中に書いてある本質は同じなので、中途半端なままあれこれ手をつけるのは正直あまり意味がありません。金銭面での問題も考慮すると一冊をやり込むのが最適解ですね。
参考書選びの結論
解法の玉手箱→スーパー過去問ゼミ→過去問500系
まずは基礎を固め、それを確かなモノにしていく。その上でひたすら問題演習、という流れが一番スムーズかなと思います。
またテキストによって「解説のクセ」が違うので、自分との相性があります。自分にとってこれは分かりやすい!という参考書が一つでもあると、試験勉強もかなり捗ります。今回オススメした玉手箱は、大体の人にとって解説の分かりやすさを実感できる参考書なので、ぜひ一度目を通していただきたいです。これまであまり勉強をしてこなかった人や過去問を見て解けそうにないなと思った方は、解法の玉手箱やワニ本から入るのがオススメです。
過去問500系は最終ステップ
「とにかく過去問を解くことが大切だ」という風潮がありますが、科目ごとの基礎的な部分を理解できていなければ解けませんし、解説を読んでも頭に入ってこないのが正直なところです。ですので過去問500系は、基礎が固まっていて後は問題を繰り返し解くだけという段階の方に適した参考書です。この問題集を解くことが最強であることは否定しませんが、段階に見合ったテキストを選ぶことも重要です。
まとめ
・ビギナーは玉手箱、慣れている人は過去問500系
・参考書選びは段階によって分けるべき
・基本的には1冊やりこんだから次のテキストへ
いかがだったでしょうか?
公務員試験の対策本は沢山の種類が売られていてどれを買おうか迷いますよね。なるべくお金を使いたくないというのも本音だと思います。ですので今回の記事を参考に、無駄の無いテキスト選びをしていただければ幸いです。
また取っ付きでテキスト選びを間違ってしまうと、挫折の原因にもなってしまいかねません。つまづくと結局別のテキストを一から始めることになり、勉強効率もかなり落ちてしまうので、テキスト選びは慎重に行いましょう。当ブログだけでなく、他のサイト等の情報も精査し、自分に合った参考書と巡り会えることを祈ります!
本記事は以上となります。最後までご覧いただきありがとうございました!