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消防士になるための勉強はいつから始めればいい?

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1日にどれくらいの勉強時間が必要?
消防士や公務員の採用試験の勉強はいつから始めれば良いの?
どのように勉強したらいいの?

今回はこんな疑問を持つ方へ向けての記事となります。

こんにちは、にえふです。

私は地方消防局に勤務していた元消防士で、現在はブログの運営や物販を営んでいるフリーランスです。

筆者のプロフィール

倍率20倍の地方消防局に合格
某都道府県警察官採用試験に180人中成績4位で合格
地元の田舎消防本部に首席合格

ですので公務員試験は3回合格した経験があります。

そんな私がこれから公務員試験の受験を考えている方へ向けて、具体的な勉強法やどれくらいの努力量が必要なのかを解説していきます!

本記事では以下がご覧になれます

・消防士の採用試験対策はいつから始めれば良いか
・消防士や公務員になるために必要な勉強時間
・どのように勉強すれば良いか

試験対策はいつ始めればいいの?

試験対策は効率重視

A.目安としては1年前です。しかし早ければ早いほどいいです。

試験までの時間は限られているので、勉強効率を上げることが何より大切です。

正直なところ試験範囲を完璧に網羅しようとすると数年単位でかかります。

ですので、ほとんどの受験生は配点の高い科目・分野から焦点を当ててやり込み始めます。

具体的には数的処理科目から重点的に攻めていくのが主流です。

合格に必要な勉強時間は?

半年でも十分合格できる

A.1000時間前後が目安と言われていますが、勉強効率に大きく左右されます。

ネット上では合格までに800時間~1000時間が必要と言われていますが、これはあくまでも目安にすぎません。

自分にとって必要な勉強を把握できていて、なおかつポイントを絞って勉強できれば1000時間も必要ありません。

中には3ヶ月で合格したという報告もあります。

1年間通して毎日3時間勉強すると1095時間となりますが、要点を絞った勉強ができれば半分の期間(約半年)でも十分合格が狙える程度の難易度です。

どのように勉強すればいい?

まずは筆記試験対策

A.通常の教養試験ならまずは筆記試験の数的処理科目から始めましょう。

公務員試験には面接や作文試験がもありますが、大体の自治体は一次試験に筆記試験を課すことが多い傾向にあります。

ですので筆記で落ちてしまったら面接で人柄を見てもらう以前の問題になってしまうので、最優先すべきは筆記試験対策になります。

また本記事では試験対策を始めたばかりの方、またはこれから始める方へ向けての記事なので、過去問の周回ではなく取っ付きの勉強法を解説していきます。

筆記試験科目

筆記試験は教養試験と専門試験に分かれています。

ここではどの自治体で必ず出題される「教養試験」に限って説明していきます。

以下の図が分野と科目になります。

配点を知る

自治体や試験の種類によって変わりますが、数的処理と文章理解だけでは全体の4割から5割を占めている傾向にあります。

その内、勉強してすぐに成果に結びつきやすいのは数的処理科目です。

なので数的処理科目を制する者は筆記試験を制すといっても過言ではありません。

文章理解も出題の割合が高めですが、読解力を上げるには少々時間を要するので、手始めに数的処理科目から勉強を始めることをオススメします。

科目選別はコスパ重視

効率よく試験対策を行うには、配点の高い科目・出題率の高い分野から攻めていくことが重要です。

まずは先に挙げた「数的処理科目」から地盤を固めていきましょう。

また出題率の低いものは「後回し」か「やらない」の二択です。

特に自然科学分野の地学や人文科学の文学・芸術、思想などの科目は出題数0の年もあります。

ですので出題されるかどうか分からない、なおかつ範囲の広い上記のような科目の勉強は優先度が低めになります。

教養試験の対策は「狭く深くから広く浅くへ」を意識しましょう。

じゃあ結局どんな順番で勉強したらいいの?

あえて科目に優先順位をつけるとしたら以下のようなフロー(流れ)になります。

数的処理→文章理解→人文科学→社会化学→自然科学

細かいフローチャート

数的処理
数的推理or判断推理or空間把握→資料解釈

文章理解
英文→現代文or古文

人文科学
日本史or世界史→地理→文学・芸術or思想

社会科学
政治or法律→経済→時事

自然科学
生物→化学or物理地学→地学→数学

数的処理

数的処理分野の最優先科目は資料解釈以外の科目です。

というのも、資料解釈に関しては難しい計算や解法パターンを暗記する必要がないので、少し考えれば誰でも解ける科目になっているからです。

資料の中に必ず答えが書いてあるので、「解けるようにする」ではなく「解くスピードを上げていく」ということが求められる科目です。

要するに解き方のコツや時短で解く技術は試験対策後半でも全然間に合うんですね。

ですのでまずは数的推理・判断推理・空間把握の対策に勉強時間のウエイトを割きましょう。

文章理解

英文の優先度が高い理由は、英単語を覚えるだけで長文読解がスムーズにいくからです。

英文の長文問題で知らない単語が出てくるとつまづいてしまいますよね。

ですので英単語を一日に数個覚えるだけで自然と点数アップにつながっていきます。

これは古文でも同じことが言えますね。

しかし古文には独特の表現や癖があったりするので、取っつきやすさを重視して英文を優先度高めに設定しています。

現代文は時間を要する

現代文は得点に結びつくまでに時間がかかる科目なので、一日一問解いていく日課を作るなど、ねちっこく勉強していく必要があります。

得点アップに結び付きにくいという理由から、優先度は低めです。

人文科学

人文科学の中でも日本史・世界史の出題数は多めの傾向にあります。

また数的推理などとは違って、暗記するだけで解けるというメリットがあります。

これも英文対策と同じように毎日参考書やテキストを開いて、数個ずつ覚えていくようなやり方で得点率が高まります。

出題率の低い科目は?

一方で地理や文学・芸術、思想に関しては出題率が低いため、正直なところあまり勉強するメリットはありません。

その中でも地理が他二つに比べて出題数が高い傾向にあるので、地理を優先度高めで設定しています。

文学・芸術、思想に関しては、2科目合わせても毎年0~2問程度の出題数ですので、人文科学どころか教養試験の中でも優先度は最も低い部類になります。

時間がなければ最悪勉強しなくてもいいや、くらいの気持ちで大丈夫です。

社会科学

政治、法律科目は得点率を上げるには少々時間がかかります。

しかし勉強量に応じて必ず得点と結びつくという利点があるため、最優先科目に設定してあります。

次いで経済ですが、この科目も勉強量と比例して得点と結びつきやすい科目になっています。

経済は知識がないとしんどい

これまで経済を学んでこなかったという知識が全くない方にとっては、結構苦痛です。

聞いたこと無いような専門用語が普通に問題文に出てきます笑

1.成果を実感するまでに時間がかかる
2.基礎の基礎から学習する必要がある

このような理由から日本史・世界史よりも優先順位は下に設定してあります。

最後に時事ですが、この科目は試験勉強終盤でも追い込みをかければ十分間に合うという理由で優先度は低めです。

特に時事科目に特化したテキストなども多く販売されているので、それらを熟読するだけで得点に結びつきます。

以上の理由から日本史・世界史→経済→時事というような順位となっています。

自然科学

まずは生物です。

これも日本史・世界史と同様に暗記するだけで得点アップが狙える科目だからです。

そもそも自然科学の中でも出題数は多めの傾向で、楽に得点できる&暗記するだけという観点から最優先科目に設定してあります。

次に物理・化学ですが、これらを完璧に解くにはある程度理系の知識を求められます。

出題率はかなり低めですが文系の学校出身者や数字を扱うのが苦手という方はかなり苦労すると思われます。

ですので物理・化学の攻略は頻出の問題に対しての公式を覚えることが有効になってきます。

捨て科目を作ることも必要

文系の方は公式を覚えるだけで十分で、あとは実際に問題に当てはめて解く練習をするくらいしか対策のしようがないのが現状です。

公務員試験の筆記対策では、勉強効率を上げるために捨て科目を作る必要もあります。

時間のない方やどうしても苦手な科目には、ある程度の割り切りが必要なので解けない問題は仕方ないという気持ちで他の重要科目で得点できるよう対策しましょう。

次に地学ですが、暗記科目なのに出題数が少ないという理由で優先度は低めです。

確かに得点アップにつながりやすい科目なのですが、いかんせん出題範囲が広すぎるのでコスパとしてはどうなのかなといった印象です。

それよりも物理・化学の公式を暗記することで解ける問題の確率の方が高いと判断し、優先順位は低めの設定です。

数学はまず捨て科目

最後に数学ですが、この限っては捨て科目にしてしまっても問題ありません。

公式を知っていないと解けない問題やそもそも数学が苦手な方がこの科目で正答率を上げるのはかなり厳しいです。

出題数も少なめなので、他の科目で得点を狙っていくつもりで大丈夫です。

「試験対策は完璧」「もうやることがなくなった…」

ここまでの水準に達したら手を付けるくらいで良いです。

とにかく時間がないっ!という方は…

時間がない人向けの対策

A.資料解釈をマスターしてから、暗記系科目と数的処理分野の得意科目の解法を詰め込んでいきましょう。

この方法は試験まで1ヶ月を切っている、または「あと10日しかない!」という方に向けての応急処置的なフローになります笑

資料解釈→暗記系科目&数的得意科目

まずは全科目の中で最も得点につながりやすい資料解釈をマスターします。

その後は日本史、世界史、生物、法律、政治、物理・化学の公式、英単語の暗記に勉強時間を全振りしてください。

それと同時並行で数的処理分野の中から一番自分が得意、または得点アップにつながりそうな科目の問題をひたすら解きます。

要するに得意科目で最低限の得点を狙いつつ、本来数的処理分野で得点を取るはずだった分の点数を暗記系科目で補うということです。

文章理解はもちろん、数的系や他の科目の正答率を上げるには時間がかかるので、覚えてしまえば正解できる暗記科目の吸収に時間を割きましょう。

結局は継続が大切

ここまで散々筆記試験対策について解説してきましたが、結局のところ一番大切なことは継続です。

公務員試験を始めたものの、途中で何か理由をつけて辞めてしまう人が大半だと思います。

半年後、数年後を見据えてひたすら地道に勉強を繰り返すことは確かに苦です。

ですが受かった人は100%皆コツコツとやり遂げた人です。

必ず不安になる時期が来る

長期間勉強している受験生がほぼ100%陥るマインドです。

自分の勉強法が正しいのか、成績がきちんと伸びているのか不安になる時期が必ず来ます。

周りのライバルはどの程度できるのか、客観的に自分は今どれくらいに位置しているのかが気になり始めるんですね。

そんな不安を解消する手段を2つ紹介します。

不安解消法2選

・模試を受ける
・1日1つ学びを得る

模試を受ける

模試の結果でおおよその順位と成績が分かります。

受験の際に料金がかかりますが、数字は嘘をつかないので今の実力や勉強の方向性が明確になるんですね。

個人的には十分料金に見合った体験をお金で買うことができると思っています。

成績が良くなければ焦りが生まれますし、成果が出れば自信につながります。

産経公務員模擬テストやLECと呼ばれる模試が有名で、毎年恒例で実施されるのでぜひ受験をオススメします。

1日1つ学びを得る

これが不安を解消する究極の判断基準になります。

教養試験対策の勉強は解法を1つでも多く吸収することが鍵です。

というのも、特に数的処理系の科目などは内容が違うだけで使い回しの問題が多いので、解法を暗記するだけで解ける問題が大変多いんですね。

なので解き方のパターンをたくさん覚えて引き出しを多く持つことが重要です。

成長のものさし

「今日の勉強で新しく解法を1つ覚えられたか」という点を成長の判断基準としていいでしょう。

まとめ

・試験対策は早ければ早いほど良い
・公務員試験対策は効率によって勉強時間が大きく変わる
・勉強する科目を取捨選択することが重要
・合格への近道は継続

いかがだったでしょうか?

公務員筆記試験はただ問題を解けるように練習するだけでなく、ある程度戦略的に対策をする必要があります。

工夫してモチベーションを保つことも重要

確かに合格まで時間は要しますが、努力をすれば誰でも受かるレベルの難易度には設定されています。

ですので取っ付きで難しくて投げ出すのではなく、地道にコツコツと勉強していくことが肝心なんですね。

これから公務員試験を受験する方は、未来の合格した姿をモチベーションにして最後までめげずに頑張っていただきたいです!

今回の記事をご覧になって、公務員試験に合格するまでの道のりが少しでもイメージしていただけたら幸いです。

本記事は以上となります!

最後までご覧いただきありがとうございました。

ABOUT ME
にえふ
元消防士の「にえふ」です。地方の消防局を退職後、現在は主にweb制作などを手掛けているフリーランス。倍率20倍消防局に合格した経験をもとに、試験対策ノウハウや消防に関する情報を発信しています。