試験対策 PR

【例文あり】消防士の試験で地元以外の志望動機の作り方を倍率20倍合格者が解説

記事内に商品プロモーションを含む場合があります
消防士の採用試験を受けるんですが地元じゃありません…。正直すべり止めだから志望動機とか何書けばいいかわかりません!!

 

地元以外の志望動機を作るのってめちゃくちゃ悩みますよね。

 

記事の信頼性

・元消防士で現在はフリーランス
・公務員試験3回合格
・倍率20倍消防局合格

 

地元以外の公務員試験にも合格経験があるので、参考になる情報がお伝えできると思います。

 

この記事を読むことで「地元以外の消防本部を受験する場合の志望動機の作り方」が分かるようにになります。

 

この記事で解決できる疑問

・地元以外の志望動機はどう作る?
・志望動機を作るポイントは?
・地元以外の受験は不利?

 

まず始めに結論です!

 

結論

地元以外の受験は…

①消防署見学に行きましょう

②通過の秘訣は情報量と熱意

③年報や白書を読み漁ることが重要

④地元じゃなくても不利じゃない

 

それでは詳しく解説していきます!

 

 

地元以外の志望動機はどう作る?

自己分析して「自分だけの武器」を探す

自己分析を行い自分の適性や強みを知ることで、独自性のある志望動機が作りやすくなります。

 

自身だけの気質や強みが見つかれば、組み込める内容にも幅が広がるでしょう。

 

また、採用されてから自分の強みをどう活かして組織に貢献していくかを明確にすることができるんですよ。

 

特に地元外からの受験で、何を書いていいか分からない、または組み込める実体験やエピソードが無いという方には、良いヒントが得られると思います。

 

就活サイトや転職サイトで

適性診断や自己分析する

 

自分の頭で一から分析するのは手間がかかるので、就活サービスや転職アプリを利用するのが手っ取り早いです。

 

またもしアプリを使って自己分析をするなら「キミスカ」や「dodaキャンパス」をオススメします。

 

これらのサービスは質問数が多く、正確性の高い結果を得やすいです。

やりたい業務と部署を明確にする

地元以外の志望動機を作るならやりたい業務と希望部署の明確化は必須です。

 

例えば…

 

・予防課の指導係で建築物の違反是正・指導を行いたい

・航空隊に入って経験を積みヘリのパイロットを目指したい

 

このような感じで、自分が就きたい業務を具体的に伝えられるとポイントが高いです。

 

なぜなら9割の受験生が作る志望動機は「消防士になりたいとを思ったきっかけ」だけを述べて終わらせてしまうからです。

 

試験官にとっては受験生がなんで消防士を目指そうと思ったかなんて、ぶっちゃけどうでもいいというのが本音。

 

採用側が最も知りたいことは、組織に入ってどんなことをして貢献してくれるのかという部分です。

 

特に地元以外であれば尚更

やりたい業務の明確化は重要

 

希望業務が明確な志望動機は熱意が宿るんですよ。

 

なので可能であれば地元の消防本部にはない部署や取り組み・政策を取り入れて志望動機を作ることが好ましいです。

地元の消防本部との違いを見つける

地元以外の消防本部と取り組みや政策の違いはないかを探して、差別化を図りましょう。

 

この後に解説しますが「年報」「白書」というものに目を通せば、ヒントが見つかりやすいです。

 

地元以外を受験するなら、それなりの理由を欲しているのが試験官。

 

それに応えるためには徹底的な情報収集が必要になります。

 

・本部が抱える問題点や課題

・災害発生件数とその原因

・職員数や部署数・出張所の数

・消防本部の沿革

 

これらを丸暗記するくらい情報を集めれば、何かしら志望動機に組み込めそうな気づきがあるはずです。

 

なのでまずは受験する消防本部の年報に目を通し、基本的な情報を取ってデータとしてまとめる作業を行うとよいでしょう。

地元以外の志望動機を作る4つのポイント

地元以外の志望動機を作るなら:①徹底的に情報収集

前述しましたが、地元以外の本部を受けるなら情報収集は必須になります。

 

それもただホームページに載っているくらいの情報を集めたくらいではダメです。

 

ここで重要になってくるのが「年報」なんですよ。

 

年報とは…

 

・ホームページから閲覧できる

・本部の情報をまとめたデータ

・どの本部も必ず作成している

 

基本的には受験する本部のホームページから該当ページに飛べるはずです。

 

場所によっては「消防白書」「消防統計書」などと記載している所もありますが、内容は同じです。

 

また以下の項目は重点的に熟読しましょう。

 

・組織が抱える問題点

・問題点の対策と課題

・組織図と署数

・市町村の人口や世帯数

・災害発生件数とその原因

 

この辺りは地元との取り組みの違いを見つけるうえで必須の項目になってきます。

 

差別化できるポイントが見つかったら、今度はそれを人に説明できるレベルまで落とし込みましょう。

 

面接試験で深堀りされても、的を射た回答ができる準備が必要です。

地元以外の志望動機を作るなら:②消防署見学に行く

できればアポを取って実際に消防署に訪問できるとよいです。

 

正直、消防署見学は志望動機を作るうえで最強のツールになりえます。

 

見学に行くメリットは…

 

・職員が顔を覚えてくれる

・熱意を買ってくれる

・実際に職場の雰囲気を知れる

・志望動機に体験を組み込める

 

ハッキリ言って書ききれないくらいのメリットがあります。

 

なので筆者的には「消防士の採用試験を受けるなら署見学に行かない理由はない」とさえ思っています。

 

ちなみにわざわざ署まで足を運ぶ行動力がある受験生は、間違いなく全受験生の一握りです。

 

それが地元以外の受験生なら

更に評価は上がります

 

受験は一次試験の前から始まっているんですよ。

 

他の受験生が筆記や面接対策に必死になっている中、こうした根回しをすることも実は重要なんですよ。

地元以外の志望動機を作るなら:③現職と繋がりを持つ

可能であれば受験する本部とのパイプを持てると有利です。

 

中々ハードル高めですが、どうしても合格したいならやはりそれなりの行動力が必要なのも事実。

 

実際に倍率20倍の消防局に合格した元同僚は、消防署見学がきっかけで繋がりを持ち、自分しか知りえない情報を武器に合格を勝ち取りました。

 

元同僚のケース

①消防署見学で会う
②熱心な姿勢に関心を持ってくれる
③その後も何度か署に訪問
④趣味の話に発展し意気投合
⑤プライベートでも交流
⑥情報を得られる環境構築

 

これ、本当にあった話ですからね。

 

元同僚の熱意が半端じゃない点は否めませんが、こうした環境を構築したのは紛れもなく才能ではなくて「彼の貪欲さ」です。

 

合格の根底にあるのは「行動力」

 

消防署見学を通してでもいいですし、SNSあるいは署に質問の電話を入れてみてもいいでしょう。

 

積極的に受験先の職員と関わり、自分しか知りえない情報ルートを確立できれば、大きなアドバンテージが得られます。

地元以外の志望動機を作るなら:④試験官を納得させる

「なぜ地元以外なのにここを受験したのか」という部分で、試験官を納得させましょう。

 

当たり前のことですが、この観点が抜けている受験生が意外と多いです。

 

試験官が求めている情報は、なぜ地元じゃなくてここしかダメなのかという核心を突く部分。

 

なので「うんうん、その通り」「それは地元の本部じゃできないよね」「しっかり調べてきてるね」という納得・共感を得る必要があります。

 

そのためには…

・圧倒的な情報量で熱意を伝える

・どういった点で地元と異なるのか

・そこでしか従事できない理由は何か

・問題点や課題に説得力ある意見を述べる

 

この辺りを志望動機に盛り込めば、試験官も納得してくれます。

 

またこれらすべてを組み込む必要はなく、この内の2.3個を取り入れるだけでもポイントは高く付くでしょう。

 

なぜなら、前述したとおり9割以上の受験生が消防士になりたいと思ったきっかけだけで作り終わしてしまうからです。

【例文】地元以外の志望動機(消防士の採用試験)

・×消防士→〇消防官
正しい職名は「消防官」です

・パクってOK

・コピペバレには注意

・部分的な抜粋や差し替えを推奨

【例文1】地元以外の志望動機

私が○○市消防本部を志望したきっかけは、○○市で行われたスポーツイベントでの露店検査です。イベントではたくさんの露店が出店されていましたが、丁寧かつ親切に、時には厳しく露店指導する様子に「消防官としてのプロ意識」を感じました。この体験を機に火災予防や防災の仕事に興味を持ち、公益の追及ができる消防官を志しました。また○○市消防本部では消防署を各地に設け、開署に併せて予防業務に従事することができるため、地域と密着度が高い消防行政である点に魅力を感じ、○○市消防本部を受験させていただきました。将来的には予防課△△係で建物の違反是正指導に従事したいという目標があるため、配属先の各署で予防業務の経験が積めることはプラスになると考え、地元でなく○○市消防本部を志望しました。

【例文2】地元以外の志望動機

学生時代、テレビに映った消防航空隊員の姿に感銘を受け、消防官を志しました。これまで小売店や飲食店のような「利益を追求する場」でのアルバイトしか労働経験がなかった私にとって、人のために尽くせる消防官という職業を知ったことは、とても心を動かされた経験となっています。まずは消防隊や救助隊での経験を積んで現場活動の「いろは」を学び、将来的には航空隊や防災ヘリの操縦士として救助困難な現場の最前線で活躍することが目標です。○○市消防本部は防災ヘリ操縦士の育成や訓練に積極的で、自分のキャリアプランの実現に適していると考えました。また○○消防本部に関心を持った後、実際に□□消防署を見学させていただいた際、とても意識の高い現役職員の姿を拝見し、私もこの輪の中に入りたいと考え、地元でなく○○消防本部を志望しました。

【例文3】地元以外の志望動機

私が消防官を目指したきっかけは、近所の方が救急搬送された現場を目の当たりにした時です。救急隊の方はとても丁寧な応対で傷病者と接しており、緊張感のある現場の中でそのような冷静かつ親身になって応対する姿に憧れを抱き、私も救急隊員になりたいと強く感じるようになりました。また○○市消防本部ではホームページ内で119番通報の仕方や心肺蘇生法をとても詳しく解説しており、少しでも市民に寄り添おうとする姿勢は大変魅力的で、こうした配慮が過去に会った救急隊員に形として表れているのだなと実感しました。採用後はまず消防隊として経験を積み、機会があれば救急救命士の資格を取得させていただき、救急車に乗って現場で活躍したいと考えています。また「常に市民に寄り添う姿勢」を忘れず、接遇日本一の救急隊員になることを目標に励んでいきたいです。

地元以外の受験は不利になる?

結論から言うと、地元以外だからと言って不利になることはありません。

 

反対に、地元受験だからと言って優遇して採用してくれるわけでもありません。

 

なぜなら近年の消防職員採用試験は県外・地元外からの受験が当たり前の時代だからです。

 

ただ前提として「滑り止め」や「第2志望である」ことを匂わさないことが条件。

 

その辺りの直感に

試験官は敏感です

 

なので試験官の立場になったつもりで常識を持った対応ができれば、地元外という条件が不利に働くことはないんですよ。

 

また、昔の試験では…

 

・田舎本部ではコネが通用したり

・自治体議員の権力で合格させたり

・市町村のコミュニティを重視したり

 

様々な事情で地元民は受験に有利な時代が続きました。

 

しかし現在は試験採点の業務委託などもあり、不正的な採用はほぼ不可能になっています。

 

なので地元か否か問わず、多くの受験生がチャンスを得やすい環境であるこてゃ間違いないです。

【地元以外で消防士になる志望動機】まとめ

 

まとめ

・自己分析と志望動機を結びつける
・自分だけの武器を見つける
・やりたい業務と部署を明確にする
・地元本部との違いを探す
・政策や取り組みなど
・徹底的に情報収集を行う
・消防年報や白書に目を通す
・ホームページの情報は暗記
・消防署見学はめちゃくちゃ有効
・余裕があるなら必ず訪問する
・現職の人と繋がりを持てれば◎
・自分しか知らない情報を仕入れる
・行動力で合否はほぼ決まる
・試験管を共感、納得させるのも重要
・地元以外の受験は不利ではない

 

今回は地元以外の志望動機の作り方について解説しました。

 

地元以外の消防本部を受験する場合は①情報を集めて地元本部と差別化を図る②情報量で熱意をアピールして試験官を納得・共感させることが重要です。

 

また下記の記事も消防官を目指すうえで参考になると思いますので、ぜひご覧ください。

【例文あり】消防士になる志望動機がない!対策5選を元消防士が解説

【例文あり】消防士になる志望動機がない!対策5選を元消防士が解説 誰しもが立派な志望動機や体験談を持っているわけではありませんよね。 この記事の信頼性 ...

【2022年版】消防士の試験の難易度はどのくらい?元消防士が具体的に解説します。

【2022年版】消防士の試験の難易度はどのくらい?元消防士が具体的に解説します。 今回はこんな疑問を持つ方へ向けての記事です。 筆者のプロフィール ・元消防士で現在はフリーランス ・倍率20倍...
ABOUT ME
にえふ
元消防士の「にえふ」です。地方の消防局を退職後、現在は主にweb制作などを手掛けているフリーランス。倍率20倍消防局に合格した経験をもとに、試験対策ノウハウや消防に関する情報を発信しています。