今回はこんな疑問を持つ方へ向けての記事です。
この記事の信頼性
・Fラン大から倍率20倍消防局合格
・公務員試験には3回合格
消防士の試験対策には精通しているので、それなりに参考になる情報が発信できるはずです。
この記事を読むことで「2022年政令市消防職員採用試験のおおよその合格率」が分かるようになります。
この記事で解決できる疑問
まず始めに結論です!
①合格率は地方によって差が大きい
②試験の合格率(大卒)はおよそ14%
③試験の合格率(高卒)はおよそ7%
④低倍率な地域は確かに存在する
⑤消防士の採用試験の倍率は高い
それでは詳しく解説していきます!
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消防士の試験の合格率はどれくらい?
政令市消防職員採用試験の合格率は7~14%
政令市消防本部の平均合格率は以下の通りです。
①大卒=約14.3%
②高卒=約7.4%
消防士になる道はかなり険しいことがお分かりになると思います。
なので消防士になるには、人並みの努力をしているだけでは合格できないというのが現状です。
地方消防の平均値は低い
しかし人気な中核市を除く田舎や地方の消防本部の合格率は、この値より高いことが想定されます。
理由としては、地方消防は倍率が低い傾向にあるためです。
消防士の試験合格率は倍率で換算
消防士の採用試験の合格率は、受験倍率を見て換算できます。
なので単純に、1を倍率で割ることで試験の合格率を示すことができます。
本記事でもこの手段を使って、単純な合格率を算出していきます。
また採用状況が不透明である自治体に関しては、令和2年度のデータがあれば、それを元に合格率を求めていますので、ご了承ください。
・試験倍率から合格率を算出
・採用状況が非公開・更新されていない場合は令和2年度のデータを掲載
消防職員採用試験の合格率は地域差がある
消防職員採用試験の合格率は、地域や消防本部によってかなりバラつきがあります。
①都道府県ごとに人口が違うため
②採用予定者に偏りがあるため
③人気な本部は志望者が集中しやすいため
東京消防庁や政令市のような志願者が集中しやすい地域は、もちろん倍率も高まります。
反対に田舎消防などの過疎地域は、採用予定者と志願者の比率が低い傾向にあり、その分だけ合格率も高まります。
つまり地域や消防本部によって合格率に変動が出てしまうことは避けられません。
・地域や本部によって合格率が異なる
・人気本部(東京や政令市)は合格率が低い
・田舎は志願者が少ないため合格率が高い
消防士の採用試験の倍率は高い?
結論から言うと、近年の消防士の採用試験音倍率は高めです。
また下の表は政令市消防本部の倍率を表したものですが、低くても4倍以上が当たり前だということが分かると思います。
東京消防庁の倍率比較表
専門系 | 倍率:7.5倍 |
---|---|
一類(1回目) | 倍率:7.2倍 |
一類(2回目) | 令和3年度未実施 |
二類 | 倍率:18.2倍 |
三類 | 倍率:20.3倍 |
政令市消防本部の倍率比較表
大阪市消防局 | 大卒:9.3倍(男/4月採用) 6.6倍(男/10月採用) 13.6倍(女/4月採用) 3倍(女/10月採用) 高卒:29.5倍(男/4月採用) 11.1倍(男/10月採用) 47.5倍(女/4月採用) 8倍(女/10月採用) |
---|---|
名古屋市消防局 | 大卒:4.2倍 高卒:11倍 |
京都市消防局 | 10.4倍(高・大卒合同) |
横浜市消防局 | 大卒:4.1倍 救命士枠:4.9倍 高卒:9.5倍 救命士枠:5.2倍 |
神戸市消防局 | 大卒:5.3倍 高卒:未記載 |
北九州市消防局 | 大卒:10.5倍 高卒:16.6倍 |
札幌市消防局 | 大卒:6.8倍 高卒:8.7倍 短大卒:5.7倍 |
川崎市消防局 | 大卒:6.3倍 高卒:未記載 |
福岡市消防局 | 大卒:11.9倍 高卒:21.6倍 |
広島市消防局 | Ⅰ種:20倍 Ⅱ種:7倍 |
仙台市消防局 | 大卒:8.6倍 高卒:23.1倍 |
千葉市消防局 | 大卒:5.6倍 高卒:23倍 |
さいたま市消防局 | 大卒:13.3倍 救命士枠:18.8倍 高卒:18.2倍 救命士枠:10倍 |
静岡市消防局 | 大卒:5.4倍 高卒:6.6倍 |
堺市消防局 | 大卒:5.1倍(10月採用) 5.2倍(4月採用) 高卒:10.8倍 |
新潟市消防局 | 大卒:2.3倍(9月採用) 4.4倍(次年度採用) 高卒:26.4倍 |
浜松市消防局 | 大卒:6.5倍 高卒:9.5倍 高卒救命士枠:12倍 |
岡山市消防局 | 大卒:5.9倍 短大・高卒:14.3倍 |
相模原市消防局 | 大卒:7.1倍 高卒:19.2倍 |
熊本市消防局 | 救命士枠:8.3倍 大卒:7.2倍 高卒:15.1倍 |
区分や本部によっては10倍~20倍を超える倍率も珍しくなく、合格を目指すには相当の努力が必要になってきます。
・消防士の採用試験倍率は高い
・政令市は低くても4倍以上
・高卒枠は10倍以上の本部も多い
【消防士の採用試験】合格率の比較表
【重要】合格率の算出法について
①受験者数と合格者数から算出
②1次・2次は考慮していません
③データがない場合は直近の情報を利用
本記事で抽出したデータは、単純に試験倍率を元に得られた値を表示しています。
また情報が公開されていない本部については、令和2年度若しくは直近で公開されている年度のデータを取扱っています。
【東京・政令市消防本部】合格率の比較
東京消防庁の区分別合格率
区分 | 合格率 |
専門系 | 13.3% |
1類(1回目) | 13.8% |
1類(2回目) | 令和3年度未実施 |
2類 | 5.4% |
3類 | 4.9% |
政令市の合格率比較表
※採用時期が複数区分分けされている場合は、4月採用のみ算出。
消防本部 | 合格率 |
大阪市消防局 | 大卒男:10% 大卒女:7% 高卒男:3% 高卒女:2% |
名古屋市消防局 | 大卒:23% 高卒:9% |
京都市消防局 | 合同:9% |
横浜市消防局 | 大卒:24% 高卒:10% 救命士(大):20% 救命士(高):19% |
神戸市消防局 | 大卒:18% 高卒:未記載 |
北九州市消防局 | 大卒:9% 高卒:6% |
札幌市消防局 | 大卒:14% 高卒:11% 短大卒:17% |
川崎市消防局 | 大卒:15% 高卒:未記載 |
福岡市消防局 | 大卒:8% 高卒:4% |
広島市消防局 | Ⅰ種:5% Ⅱ種:14% |
仙台市消防局 | 大卒:11% 高卒:4% |
千葉市消防局 | 大卒:17% 高卒:4% |
さいたま市消防局 | 大卒:7% 高卒:5% 救命士(大):5% 救命士(高):10% |
静岡市消防局 | 大卒:18% 高卒:15% |
堺市消防局 | 大卒:19% 高卒:9% |
新潟市消防局 | 大卒:22% 高卒:3% |
浜松市消防局 | 大卒:15% 高卒:10% 救命士(高):8% |
岡山市消防局 | 大卒:16% 高卒:6% |
相模原市消防局 | 大卒:14% 高卒:5% |
熊本市消防局 | 大卒:13% 高卒:6% 救命士:12% |
・全国的に大卒区分が合格率が高い
・高卒受験生はイバラの道
【消防職員採用試験】合格率の高い本部は?
【政令市別】大卒で合格率の高い本部5選
大卒区分政令市で合格率の高い本部は以下の5つです。
横浜市消防局
倍率:4.1倍 合格率:24%
名古屋市消防局
倍率:4.2倍 合格率:23%
新潟市消防局
倍率:4.4倍 合格率:22%
堺市消防局
倍率:5.2倍 合格率:19%
神戸市消防局
倍率:5.3倍 合格率:18%
・場所を選べば十分に合格が狙える
【政令市別】高卒で合格率の高い本部5選
高卒区分政令市で合格率の高い本部は以下の5つです。
静岡市消防局
倍率:6.6倍 合格率:15%
札幌市消防局
倍率:8.7倍 合格率:11%
横浜市消防局
倍率:9.5倍 合格率:10%
浜松市消防局
倍率:9.5倍 合格率:10%
堺市消防局
倍率:10.8倍 合格率:9%
・高卒で消防士を目指すのはハード
・10分の1に入る努力が必要
消防士の採用試験で合格率を上げるには?
正しい戦略を知ることが重要
消防士の採用試験で合格率を上げるためには、まず正しい戦略を知ることが大切です。
①まずは筆記から
②数的処理科目で8割を目指す
③文章理解で8割を目指す
④資料解釈・暗記科目をマスター
⑤面接で「光る」テクを身に付ける
公務員試験合格には1000時間の勉強が必要と言われており、いかに効率よく対策できるかが合格の鍵を握ります。
公務員試験はひたすら勉強しただけで受かるほど甘い世界ではないです。
なので、重要なポイントと捨てるべきポイントを明確にして対策をしていく必要があります。
予備校は通うべき?
結論から言うと予備校の利用は不要です。
①予備校利用者でも不合格者は多い
②独学で合格可能な難易度だから
③時間とお金がかかるから
ハッキリ言って、消防士の採用試験程度なら努力程度誰でも合格できます。
「簡単に合格できます」とは言いませんが、掴むべきポイントを知り、正しい方向で対策を進めれば絶対に誰でも合格できます。
なので基本的に筆者は予備校不要派です。
こんな方は予備校の利用もアリです。
最近では通信講座を受講できる大手予備校も増えているので、社会人にも優しい時代になっています。
オススメの予備校4選
予備校を利用するなら、以下の4つがオススメです。
・スタディング
・東京リーガルマインド(LEC)
・クレアール
・資格の大原
・アガルート
またそれぞれの予備校の比較については『【消防士を目指すならここ!】オススメの予備校4選と比較・口コミ』の記事で詳しく解説しています。
【消防士への道】合格率まとめ
・政令市の合格率は大卒で14%
・高卒は7%
・合格率は地域差がある
・田舎ほど合格率は高まる傾向にある
・ちなみに倍率は基本的に4倍以上
・10倍以上も珍しくない
・特に高卒は倍率がかなり高くハード
・合格には正しい戦略を知る必要がある
・予備校は基本的に不要
・でも下に当てはまる人は予備校もアリ
→お金を払えばモチベを保てる人
→筆記だけでなく面接対策もしたい人
・もし予備校を利用するなら下がオススメ
→スタディング
→東京リーガルマインド(LEC)
→クレアール
→資格の大原
→アガルート
いかがだったでしょうか?
最近の消防士の採用試験は倍率が高く、狭き門です。
なのでこれから消防士を目指す方は、合格するための正しい戦略と学習法を抑え、対策をしていく必要があります。
今回の記事が消防士を目指す方の参考なれば幸いです。
本記事は以上です!