今回はこんな疑問を持つ方へ向けての記事となります。
筆者のプロフィール
・元消防士
・倍率20倍の消防局に合格
・警察官採用試験で成績4位で合格
・地元の田舎消防本部に首席合格
公務員試験には3回合格しているので、それなりに信頼できる情報を提供できるはずです。
本記事を読むことで以下のことが分かります!
消防士の面接試験で有利になるには?
A.面接官を惚れさせて良い意味で「目立つ」ことが重要です。
面接官にインパクトを残す
受験者の多い採用試験では「目立つ」ことが必須になってきます。
数多くいる受験者の中でありきたりの面接をしても、面接官の記憶には残りません。
何十人と受験者を捌いていく面接官の立場からすれば、どの受験者も「また同じようなこと言ってるなぁ」と思うわけです。
つまり数多くの受験者の中で自分だけ面接官にインパクトを与え、印象を残すことが重要です。
ですので他の人にはない視点や特技、経験などをアピール必要があります。
他の受験者には無い視点を持つ
受験者はまだ、消防という業界に入ってもいないド素人です。
ですので現役の消防士なら当たり前のように知っている知識や仕事観が、全く備わっていない状態です。
このことを利用し他の受験者には無い、面接官(消防のベテラン)から感心されるような視点や考えを持つことも肝心です。
こういったアピールができる受験者は、全体のほんの一部です。
【消防士の面接試験】パンチの弱いアピールとは?
誰でも持ってそうな経験
「おそらくこの子はあまり強みがないんだろうな」と面接官に思われてしまう経験・体験を一例として挙げてみます。
どうでしょうか?受験者が多いと埋もれてしまうような平凡な回答に思えませんか?
これらがダメだと言っているわけではありませんが、ほとんどの受験者は貴重な体験談やエピソードがないので、これらのような似通った強みになりがちです。
次の見出しで具体的に解説していきますが、数多くの受験者の中でとにかく「光る」ことが大切です。
【消防の面接試験】アピールすると有利なこと5つ
消防組織法の暗記してますアピール
消防組織法とは「消防とは何か」ということを定めた根本となる規定です。
ちなみに消防学校に入ると、この消防組織法の第一条をひたすら音読・暗記させられます笑
消防の最も基本となる法ですが、受験者のほとんどは意外と知らない&説明できない部分です。
さて、この問いに詳しく回答できますか?
そういったものを詳しく定めているのが消防組織法になります。
ですので…
「消防組織法の重要な条項を毎日確認しています」
「消防組織法を確認し消防の任務について再確認しています」
こういったアピールは面接官を感心させること間違いなしです。
消防設備士や予防関係の資格を取得しましたアピール
このような資格は、現役消防士でもほとんど持っていません。
ですので既にそのような実用的なスキルを持っていることはアドバンテージになります。
また資格を持っていなくても、取得のために勉強中であることをアピールできれば感心してくれるでしょう。
資格を持っているという事実をアピールすることは面接試験において有利になります。
ですが、ただ持っていることをアピールするよりも、消防の理解を深めたいという意味で取得した旨を伝えられるとなお良いです。
基本結索を練習中ですアピール
基本結索とはロープや物体を結びつけるための結び方です。
代表的な物では「本結び」「巻き結び」「もやい結び」と呼ばれるものがあります。
ちなみに消防学校や所属に戻った後、さらには現場に出ても嫌と言うほど結索を行います。
もはや消防とロープ結索は切っても切れない関係であるくらい基礎的な技術です。
基本結索は本来、消防学校に入ってから習うものです。
とはいえ、ロープ結索はネットで検索すればいくらでも出てきますので、個人的に練習することが可能です。
面接試験前から結索の練習を始めていることを面接官にアピールできれば、確実にその熱意を買ってくれます。
学校に入る前にすでに自分で調べ、それに取り組んでいるという部分にポイントが高くつくでしょう。
面接で有利になれますし、何より学校に入った後苦労せずに済むので、ぜひ今の内から練習しておくべきです。
消防署見学に行きましたアピール
受験先の消防本部に見学に行っていない方、ぜひ見学に行きましょう。
消防署は署内見学だったり学生の社会学習には快く受け入れてくれます。
ですので時間に余裕のある方は、絶対に一度受験先の消防署に足を運びましょう。
消防署見学に行くメリット
また面接時のネタにすることで面接官はこんな風に思うでしょう。
「わざわざ足を運んで職場を見に来てくれたんだなぁ」
「他の消防本部を併願できる中でうちを選んでくれたのか…」
一度消防署に出向いてくれた熱意が伝わり、好印象を抱かれます。
ですので消防署見学でなくとも、高校や大学での職場体験などで一度署内見学に行きましょう。
この経験は面接試験で必ず武器になります。
町の消防団に入ってますアピール
少しハードルが高いですが、受験先の地域の消防団に入ってしまうのもアピールになります。
実際、消防職員からしてみても消防団の方の活動には本当に頭が上がらないくらい感謝しています。
全国的に消防職員の人員が不足している傾向にあり、特に田舎消防本部では「消防力不足」が否めません。
ですので火災現場などでの消防団の方の活動は本当に助かります…
消防団に入ることで地域への貢献、消防士になりたいという熱意を面接官にアピールすることができます。
既定の年齢を満たしている方や大学生で時間がある方は、消防団に入るという選択肢もオススメです。
まとめ
・面接試験で大切なことは「目立つ」こと
・ありきたりのアピールをしても埋もれる
・面接試験はなんとなく受けるな!戦略が重要!
いかがだったでしょうか?
消防の面接試験対策ではこのようなことがよく言われます。
しかし倍率が高めの昨今、それだけでは消防士の採用試験に合格できないのが現状です。
倍率の高い試験にはそれに見合った攻略法や戦略があるわけで、全ての試験においてテンプレ的な対策が通用するわけではありません。
これから面接試験をひかえる方は、ぜひ今一度冷静に試験対策について見直してみて下さい。
今回の記事が消防士を目指す方にとって参考になれば幸いです。最後までご覧いただきありがとうございます。