健康診断にも引っかかってしまい、私はもう合格できないのでしょうか?
今回はそんな疑問を持つ方へ向けての記事となります。
こんにちは、にえふです。
私は某消防局に勤務していた元消防士で、現在はブログの運営や物販を営んでいるフリーランスです。
消防士や警察官の採用試験で身体検査がありますよね。
今回は、採用試験の身体検査で体格やその他の身体基準満たしていなくても大丈夫なのか、ということについて解説していきます!
本記事では以下がご覧になれます。
身体基準を満たしていなくても大丈夫?
A.全く問題ありません。実力があれば合格できます。
平均的な体格を求めている
身体基準には「おおむね」と定められていると思います。
ここで求められているのはあくまでも平均並の体格ということです。
身長が高すぎず低すぎず、日常生活や業務上に支障が出ないようにするために基準を設ける必要があるわけです。
ですので身長や胸囲、体重が基準に満たしていない、または大きく超えてしまっていても、合否には全く関係ありません。
実際に私が消防士だった頃の職場には基準に満たしていない職員も多くいました。
健康診断は合否に影響する?
A.深刻な数値や、今後重い病気にかかりそうでなければ大丈夫です。
試験にはまず影響なし
消防は24時間勤務なので健康診断には結構うるさいです。
一当番の勤務時間が長いということもあり、健康体の受験者が求められるんですね。
即ち、深刻かつ重大な病気に直結するような所見が見つからなければ問題はありません。
具体的には…
などなど、命につながるような重い病気でなければ問題ありません。
ちなみに私は肝機能とコレステロールで引っかかり、C判定(要観察〜要精検)をくらいましたが合格できました笑
少し値が高い低いは問題なし
少しくらい値が高かろうが低かろうが問題ありません。
体調や環境によって体の状態は変わりますので、それくらいは試験官側も承知の上です。
要するに健康診断の異常が一過性なものなのか否かを見ています。
もし引っかかったとしても、再検査を受けて特に問題がなければ気にすることはないです。
ただし一つ頭の片隅に入れておいていただきたいことは、受験者の能力が同率だった場合は健康体の受験者を採用すると思われます。
つまり試験の得点が全く同じ、資格の取得状況なども同条件だった場合には、健康診断の結果で判断されることもあると考えられます。
しかしそんなことは滅多に無いので、基本的に気にしなくて大丈夫です。
視力・色覚検査には要注意
おそらくこの項目に限っては厳しく審査されると思います。
というのも人命救助に携わる現場で、視覚に異常があると重大な事故を招くからです。
視力に関しては矯正視力で基準を設けている所もありますが、裸眼で0.7以上なんて場所もあります。
基準を満たせていなくても不合格になることはありませんが、ここで引っかかるのは不利になります。
私が受けた県警の身体検査では、基準に満たない者は後日試験会場で再検査をさせられていました。
レーシック手術やICLもアリ
結局のところ、視力が悪いと所属に入って不便な思いをします。
特に車両の運転では大型車をメインに運転するので、目が悪いと話になりません。
ですのであらかじめレーシックやICLといった手術を事前に受けておいても損はしません。
後々になって結局手術を受けるくらいなら、前もって済ませておくのも全然アリだと思います。
私の所属でも、実際に消防士になってレーシックを行っている職員が多くいました。
なぜ身体基準を設定しているのか
A.人並みの体格がなければ危険な現場があるからです。
危機一髪フランス人消防士
消防士時代、とある事がきっかけでフランス人の消防士の方とお話しする機会がありました。
そこで聞いた話を以下にまとめます。
どうでしょうか?笑
まさに九死に一生を得る体験ですよね。
ここで重要になってくるのは筋力は勿論のこと、身長です。
生まれつきの病気や遺伝で低身長の方だと、まずベランダを飛び越えられませんよね。
つまり平均並の体格でないとできないこともあるという事です。
よって業務上危険が及ぶ可能性があるので、どうしても基準を設ける必要が出てくるんですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
採用試験の募集要項でみる身体基準を満たしていないと不安になりますよね。
特にネット上には「基準を満たしていないと合格できない」「視力が悪いと不合格」といった誤った情報がたくさん転がっています。
そういった嘘の情報に自信を無くして受験を諦めてしまうのは凄くもったいないです。
ですので定められた身体基準を満たしていなくても、合否に影響は出ないので心配しなくても大丈夫です。
あくまでも求められているのは人として平均並の体格であって、先天性の身長に関する病気を持っていないかどうかという部分を見られています。
今回の記事をご覧になって少しでも身体検査の不安を拭えたなら幸いです。
本記事は以上となります!
最後までご覧いただきありがとうございました。