消防士について PR

【元消防士が解説】ズバリ消防士に向いてる人はこんな人!向いてる人の特徴5選

記事内に商品プロモーションを含む場合があります
消防士になりたいんですが…あまり自信のない自分でもやっていけますかね?入ってから後悔したくないんで、どんな人が消防士に向いているのか知りたいです!ズバリ、消防士に向いている人の特徴は?

 

今回はこんな疑問を持つ方へ向けての記事となります。

 

筆者のプロフィール

・元消防士で現在はフリーランス
・消防士に向いてなさ過ぎて辞めました
・消防で沢山の「ヤバい人」を見てきた

 

消防の内部事情や組織風土については詳しいので、それなりに参考になる情報を提供できRはずです。

 

この記事を読むことで…

「あなたが消防士に向いているかどうか」を知ることができます。

 

本記事を読むことで分かること

・消防士に向いている人の特徴5選
・特徴に当てはまらなかった場合の対処法
・結局入ってみなきゃ分からない

 

それでは詳しく解説していきます!

消防士に向いてる人の特徴5選

器用な人

消防士に向いてる人の特徴1つ目は「器用な人」です。

ここで言う「器用」とは手先と世渡りの両方を指します。

消防は様々な場面で「プレッシャー」を受けますが、そんな中でも焦らず力を発揮できる器用な人は確実に有利です。

・先輩上司が見守る中の訓練
・一刻を争う現場活動
・威圧的に消防知識を試してくる上司

訓練中に動きがもたついたり焦って普段の手さばきができなくなると、確実に「喝」が飛んできます。

プレッシャーの中で作業すると今まで通りの動きができなくなってしまうことがよくあるんですよね。

消防士になるとこのような極度の緊張感を受ける機会がたくさんあります。

不器用な人は地獄

消防学校の時点で器用な人と不器用な人でハッキリ分かれますが、基本的に個人のこの性質は変えられないと思います。

なので消防学校でも配属後でも、不器用な人はホントに地獄を見ることに。

・ロープの流れが分からなくなる
・確認やチェックが抜けてしまう
・礼式で一人だけ違う動きをしてしまう

「人の命を預かる職業なんだぞ!だから厳しくやってんだ!」とは嫌と言うほど学校で指導されますが、頭で分かってても失敗してしまうことはあります。

なので手先が器用な人はかなり有利で、精神的に受けるストレスも不器用人間と比べて圧倒的に少なくなります。

素直で従順(イエスマン)

消防士に向いてる人の特徴その2は「素直で従順」な人です。

消防のようなガチガチの縦社会では組織に従順な「いい子ちゃん」は重宝しされます。

・何に対しても「分かりました、はい」
・言われたことをきちんとやる

これだけでも評価がうなぎ上りです。

消防は民間企業じゃないのでノルマもないし新しいアイデアを生み出す必要もありません。

やる仕事は決められているので、それをきちんとこなすだけである程度の評価がもらえてしまうんですよね。

上司には素直に従っておく

上司の言うことには素直に従っておくことが無難です。

階級社会の縦割り制では上司の言うことは絶対。

したがって縦社会で出世したいのなら上司に好かれることは必須になります。

体育会系が就活に有利なのはここにも通じていて、とにかく根性があって抵抗せずにせっせと働いてくれる奴は使い勝手がいいわけです。

年上に可愛がられるタイプ

【悲報】ゴマすりは重要

消防士に向いてる人の特徴の3つ目は「先輩に可愛がられやすい人」です。

消防は40〜50代以上のおっさんがまだまだ多い業界です。

若手が少ない世界なので、歳上に好かれることは出世するためにとても重要になります。

出世したければ目立て!

大規模な消防本部ではそれなりに職員の数も多いですし、その中でどうやって上に行けるかと考えた時、上司からの評価や推薦は絶対的に必要です。

大勢の職員に埋もれないよう、上の人に引っ張り上げてもらわなければいけません。

なので昔から先輩に可愛がられるような人は出世コースに乗りやすく、消防士に向いてる人と言えるでしょう。

理不尽や体育会系に耐えられる人

消防士に向いてる人の特徴の4つ目は「理不尽や体育会系に耐えられる人」です。

消防は未だに根性論を語る古いおっさん達が多く、体育会系が根強く残っている業界です。

・若い奴は救助訓練やって当たり前
・寝ないで夜中も訓練する奴が偉い
・非番の日は訓練やるぞ!

こんな考えの人達がゴロゴロいます。

今でこそ働き方改革の影響もあり、組織風土も徐々に良くなってきています。

しかし恐らくこのような体育会系のノリが無くなることはないでしょう。

正直なところ訓練や現場でミスして「腕立て50回!」とペナルティを受けるのはまだマシな方です。

そういった肉体的な「熱い指導」よりも精神的に追い詰められるパワハラまがいの理不尽の方が圧倒的に心身を削られます。

消防はストレス過多

消防の世界は実に幅広いストレスを受けます。

上記のような上司からの圧力やモラハラ、現場でのプレッシャー、市民対応などなど…

元からストレス耐性が強く、理不尽なことも右から左へ受け流せるような人は消防士に向いてる人と言えます。

優しい繊細さんにはキツい

上司の圧力やプレッシャーもそうですが、現場で受けるストレスも繊細さんには厳しいかもしれません。

・とにかく悲惨な現場
・焦っている隊長の怒鳴り声
・心肺停止の傷病者への心マ

出動に伴うストレスや疲れは間違いなく精神を削ります。

それでもって夜の仮眠時間は出動のプレッシャーで浅い睡眠になるので、常に気を張った状態です。

なので精神的に強く、まったく神経質ではないような図太い人は消防士に向いてる人と言えます。

気配りが得意な人

消防士に向いてる人の特徴5つ目は「気配りが得意な人」です。

階級社会の縦割り組織では、若手の気配りに対してめちゃくちゃ厳しいです。

若手(特に新人)は常に上司に試されていると思った方が良いです。

例えば以下のような場面ではどんなことが求められるでしょう?

例1)事務室で何やら「訓練やるか〜」と上司が話している
例2)救急隊がカップ麺を作っている間に出動が入った

例1の答え

その上司よりも先に一階に降りて資機材の準備を始める。

例2の答え

食べ終わっている器(弁当箱など)は洗って、麺が伸びないようにを麺とお湯にそれぞれ器を分けておく。

ありえないと思うかもしれませんが、消防の世界で言う気配りはこれくらいハイレベルです。

こういったことがしっかりできるかどうか、上司は常に若手に目を光らせています。

他にも書類の作成や雑用など色々ありますが、とにかく上司に指摘されてから動くようでは話になりません…

雑用をルーティン化する

「〇〇やっといて〜」と言われそうな要素を推測しながら、先回りしてこなしていく必要があります。

一々アンテナを張りながら周りを気にしていると抱えている仕事も終わりません。

なので雑用をリスト化してルーティン化してしまった方が案外楽だったりします。

気づかいは疲れる…

元々体育会系でない方や気配りが苦手な方はかなり苦労すると思われます。

ましてや24時間勤務なので、ずっと気づかいセンサーを張っておくのも疲れてしまいますよね。

したがって元々気配りが無意識にできる人や「気が効くね」とよく言われる人は確実に消防士に向いています。

【消防士に向いてる人】特徴に全く当てはまらなかった人がすべきこと

ロボットになる努力をする

感情を捨てる

消防はストレスのオンパレードなので、一々気にしていたらいずれ病んでしまいます。

「何でこんな夜中まで訓練してんだろ」
「救助大会の訓練って現場で必要?」

体も心も結構キテる時、こんなことを考えがちです。

ですがそんなこと考えるだけ無駄なんですよね。

消防の風土は今後も変わらないでしょうし、救助大会も恐らく無くなりません。

やってることに意味を求めちゃダメです。

なのでやることなす事全てにおいて感情は捨て、ロボットのように思考停止で体を動かすことが重要です。

デキる先輩を徹底的に真似する

向いていない人がすべきこと2つ目は「デキる先輩を完コピする」ことです。

「あの先輩だったらどうするだろう?」

常にこれを考えて仕事してください。

デキる先輩、評価の高い先輩は言わばその業界の生き方が「正解である」人です。

なのでまずは自分の私情ややりたいことは抑え込み、とにかくできる先輩上司のマネをしてみるのも良いです。

先輩のマネをしている内に気が付いたら自分の評価も高くなっていた、というのが向いてる人の特徴に当てはまらなかった人の理想ですね。

「やる気だけはある」風を装う

最後は結局やる気です。

最悪仕事ができなくても、やる気だけは見せておけば上司はその姿勢を買ってくれます。

消防士A

・覚えが早い
・仕事は完璧にこなす
・夜はすぐ寝てしまう

消防士B

・仕事ができない&不器用
・でも懸命さが伝わる
・夜中も一人で訓練

二人の消防士がいた場合、上司からの印象が良いのは確実に消防士Bです。

消防はそんな世界です。

新人や若手の場合、即戦力なんて求められていないので結局のところやる気だけ見せておけば何とかなってしまうことも多いです。

【消防士に向いてる人】結局は入ってみないと分からない

落ち込むことはない

何の業界でも言えることですが、向き不向きなんて入ってから出ないと分かりません。

本記事の向いてる人の特徴に当てはまらなくても気を落とす必要はありません。

働くメンツに左右される

これを言ってしまえば終わりですが、結局のところ一緒に働くメンバーによって職場環境は大きく変わります。

なので本記事で紹介した消防士の実態よりも全然楽な部署はあるでしょう。

この記事を読んで消防という職業にあまり失望しすぎないようにしてください笑

【消防士に向いてる人】まとめ

消防士に向いてる人の特徴は…

・器用な人
・素直で従順(イエスマン)
・先輩に可愛がられるタイプ
・理不尽や体育会系に耐えられる人
・気配りが得意な人

いかがだったでしょうか?

消防は民間企業と違い特殊な職業です。

それもあってか組織風土も独特なものがあり、民間企業ではあり得ないことが消防の世界の普通だったりします。

なのでスポーツ系の部活をやってこなかった人や、元々体育会系が苦手な方は馴染むのに少々苦労すると思います。

結局は入らないと分からない

もう一度重要なことを言いますが、結局のところ向いてるかどうかは入ってみないと分かりません。

なのでこの記事を読んで消防士に向いてる人の特徴に当てはまらなかったとしても、落ち込むことはありません。

努力で改善できることもありますし、本部によって風土も様々だからです。

本記事は以上となります!

ABOUT ME
にえふ
元消防士の「にえふ」です。地方の消防局を退職後、現在は主にweb制作などを手掛けているフリーランス。倍率20倍消防局に合格した経験をもとに、試験対策ノウハウや消防に関する情報を発信しています。