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【例文あり】消防士になる志望動機がない!対策5選を元消防士が解説

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消防士を目指してるけど志望動機がありません…。何を書けばいいですか…。

 

誰しもが立派な志望動機や体験談を持っているわけではありませんよね。

 

この記事の信頼性

・元消防士で現在はフリーランス
・倍率20倍消防局に合格
・公務員試験3回合格

 

また筆者自身もこれといった志望動機がなく、悩んだ経験ありです。

 

それでも倍率20倍の消防本部を含め、公務員試験に3回合格しているので、参考になる情報がお伝えできると思います。

 

この記事を読むことで「消防士になる志望動機がない方が何を書けばよいか」が分かるようになります。

 

この記事で解決できる疑問

・印象の良い志望動機とは?
・志望動機は何を書けばいい?
・志望動機がない場合の対処法は?

 

まず始めに結論です!

結論

①志望動機は熱意の強さで9割決まる

②無理に体験談を書かなくてOK

③志望動機がないなら別角度から攻略

④他の受験生と差別化を図る

⑤従事したい業務は明確にする

 

それでは詳しく解説していきます!

 

 

消防士になる志望動機がない人が押さえるべきポイント

消防士になる志望動機がなくても体験談は不要

まず始めにですが、消防士になる志望動機やエピソードがないからといって焦らなくてOKです。

 

志望動機を作るうえで重要なことは、試験官に熱意を示すことだからです。

 

なので具体的なエピソードや体験談を無理に組み込む必要はないんですよ。

 

実体験を盛り込むことは、確かに志望動機の説得力を高めます。

 

しかしそんな貴重な体験を皆が皆持っているわけではありませんよね。

 

誰しもが体験談を持っているわけではないということは試験官も承知済み

 

なので、嘘の体験談を作り出したりすることはオススメしません。

ありきたりな志望動機はNG

他の受験生と被ってしまうような、ありきたりな志望動機を作るのはNGです。

 

NGな志望動機の例

・東日本大震災でテレビに映った~

・小さい頃に近所で火事が起きて~

・救助隊になりたいと考え~

 

断言しますが9割以上の受験生がこのような「ありきたりな志望動機」を作ります。

 

採用サイドからすれば「また同じこと言ってる」「聞き飽きた」と思うだけで、全く印象に残りません。

 

なので他の受験生と差別化を図る必要があります。

 

ポイントとしては以下の2点を組み込むことで、差別化を狙った志望動機を作ることができます。

 

志望動機を作るポイント

①やりたい業務を明確にする

②試験官に共感を与える

 

志望動機といっても「~のため消防官を目指そうと思いました」という、消防官になりたいきっかけだけを伝えて終わってしまっている受験生が大半です。

 

ぶっちゃけ採用側は消防官になりたいと思った動機なんてどうでもよくて、その人がどんな業務に関心を持っていて、どう組織に貢献してくれるかを知りたいんですよ。

 

なので「○○課の◇◇係で△△をやってみたいです」と具体性を持たせるだけで、他の受験生と比べて大きなアドバンテージが得られます。

 

志望動機がなくても従事したい業務を明確にする

志望動機がない場合でも、従事したい業務は明確に伝えましょう。

 

一口に「救助隊になりたいです」と言っても、根拠が乏しかったり「カッコいいから」といった浅い理由で済ませてしまうと、試験官も不安になります。

 

なのでまずは取り組みたい業務を明確にし、その根拠と具体的な配属先まで提示できるとポイントが高いです。

 

(例)救命措置ができる救助隊になりたい

1.根拠
一刻を争うような事故現場で、一早く救命措置を施せる隊員がいれば要救助者の生存率が上がると考えた

2.プラン
始めは消防隊として経験を積みながら救助隊を目指し、機会があれば救命士の資格を取らせていただきたい

3.配属先
将来的には○○消防署の高度救助隊に配属され、救命措置もできる操作員として現場で活躍したい

 

このような具体性を持った志望動機はかなり試験官に刺さります。

 

なぜなら一般的な受験生が考える志望動機は「消防官になりたいと思ったきっかけを言えばOKでしょ」というくらいの認識だからです。

消防士になる志望動機がない場合の対策法5選

消防士になる志望動機がないなら:①強い熱意を伝える

消防士になりたい志望動機がないなら、強い熱意を訴えましょう。

 

ハッキリ言って志望動機の有無に関わらず、これが合格する上で最も重要なポイントになります。

 

採用担当が欲している人材は、スキルや技術、体力がある人間ではありません。どうしてもそこで働きたいという情熱を持った受験生です。

 

技術や知識なんてものは、消防に入ってからいくらでも身に付くもの。

 

なので消防に入る前段階として…

 

「組織に貢献してくれるか」
「伸びしろがあるだろうか」
「学ぶことを続けてくれるか」

 

こういった、人としての根底にあるものを品定めしています。

 

採用する側も即戦力になる人材なんて求めていないんですよ。

 

知識も経験もない新入りが

活躍するのは無理だからです

 

じゃあどういう人材が求められるかと言うと、消防に対するやる気や熱意で溢れた受験生です。

 

一見当たり前のように思うかもしれませんが、意外と多くの受験生がこの観点を見落としがち。

 

採用担当を感心させれば勝ち

 

実体験を踏まえて動機を作ることや立派な文章を書くテクも大切ですが、一番肝心な部分は「この人をぜひ採用しよう」と思わせる熱意です。

 

なので、志望動機の内容がイマイチでも「この子は本当に消防官になりたいんだなぁ」と心打つものがあれば、十分合格を望めます。

 

消防士になる志望動機がないなら:アプローチの仕方を考える

もう一度言いますが、志望動機がないからと言って無理に体験談を書く必要はありません。

 

嘘の体験談を書いてもボロが出ますし、無理やり捻り出しても不自然な志望動機になりがちです。

 

なので具体的なエピソードがない方は、別角度からアプローチをかけましょう。

 

アプローチの例

・見学の際、職員の意識が高いと感じた

・貴本部独自の○○の政策に興味を持った

・女性の採用に積極的だと感じた

などなど

 

他の本部と比較して関心を強く持てたり優れている点はどこか?という観点で考えれば、ポイントの高いアプローチが生まれやすいです。

 

補足すると、体験談がないことを承知している試験官は、どういう視点から切り込んでくるかという面も見ています。

 

消防士になる志望動機がないなら:③インパクトを残す

具体的なアプローチの手段が決まったら、他の受験生と差別化を図って試験官にインパクトを残す工夫をしましょう。

 

もう一度言います。ありきたりな志望動機を作っても「みんな同じようなこと言ってるな」と採用担当に思われて終了です。

 

「テレビに映った救助隊の姿を見て~…」や「人の役に立つ仕事がしたくて~…」や「幼い頃から憧れていて~…」など、聞きなれた志望動機を伝えられても全く響きません。

 

なので他の受験生にはない経験や価値観・視点などを自分なりにアピールする必要があるんですよ。

 

採用担当の印象に残す例

・消防法に目を通した

・庁舎見学に行った

・船舶免許を取得した

などなど

 

上の例では他の受験生と差別化できる要素が詰まっています。

 

例えば「消防法」や「消防組織法」と聞いて、それらがどういったものか説明できる受験生はまず少数派です。

 

消防組織法は、消防の任務はどのようなものかを定めた根本となる法。これに目を通せば、同じ公務員である警察や自衛官との任務の違いを言語化し説明できるようになります。

 

つまり、警察や自衛官との違いがよく分かっているな、消防にしかできない業務を理解しているなと関心を誘えるんですよ。

 

また庁舎見学に関しては、実際に現地まで足を運んだという事実に対して熱意を買ってもらえるでしょう。

 

試験官を感心させよう

 

もう一つ細かく説明すると、船舶免許は水難救助の際にボートや船舶を操縦するために必要なライセンスです。

 

採用前にそんなことを知っている受験生はまず稀なので、取得していれば「この子よく調べているな」と興味を持ってくれます。

 

つまり、普通の受験生では到底視野が及ばない領域まで踏み込むことができれば、ライバルと差別化を図れるわけです。

 

ハッキリ言って、ここまで視野を広げて対策・行動できる受験生は1割以下です。

 

逆を言うと、これくらい徹底的に情報を集めて対策できれば、良い意味で目立つことができ確実に高評価が得られます。

 

消防士になる志望動機がないなら:④表現を変えたり誇張する

志望動機は少し誇張して書きましょう。

 

「嘘」と「誇張」は別物。クオリティの高い志望動機を作るにはある程度の大げさも必要です。

 

というのも近年の消防職員採用試験の倍率は、10倍なんて当たり前。

 

他の受験生との競争に勝ち抜くには、とにかく合格することに貪欲になる必要があります。

 

アピールの場では

手段を問わぬ姿勢も重要

 

なので志望動機においても、表現を変えるなり少し大げさに作るなりして、自分を売り込んでいくことが大切。

 

具体的には以下のようなイメージです。

 

表現を変えてみよう

(例)最前線で人命救助がしたい

①助けを求める市民は全員救いたい
②全員は無理でも1人でも多く救いたい
③綺麗事であることは理解している
④しかしそれに従事できるのは消防官だけ
⑤故にそれくらいの使命感は必要である

(例)火災件数を減らしたい

①火災は0にできると本気で思っている
②何年かかるかは分からない
③技術の進展や他機関との連携も必要不可欠
④時間はかかるが実現可能と考える
⑤消防はその橋渡しとして貢献できる

 

注意点としてはただ単純に理想や夢を語るのではなく、理にかなった根拠付けやできる限り理想に近づけんとする姿勢を添えるようにしましょう。

 

消防士になる志望動機がないなら:⑤「収入が安定しているから」はNG

消防士になる志望動機がないからと言って「収入が安定しているから」と動機を作るのはやめましょう。

 

この考えが少しでも漏れてしまった時点でアウトです。消防に対する熱意よりも収入重視であるという下心が試験官に伝わってしまうからです。

 

何度も言いますが採用側が受験生に最も求めているのは、どうしてもそこで消防がしたいという熱意です。

 

なので収入なんて二の次、純粋に「消防業務に携わりたい」という熱い情熱を持った受験生を欲しています。

 

採用側の本音

・収入安定なら役所でいいじゃん

・落ちたら別の公務員に進むのかな

・収入重視の人に人命救助を任せるのは不安

 

採用側はかなり多角的な視点を持って受験生を見ており、たかだか20代そこらのごまかしは大人の目に通用しません。

 

なので「福利厚生が良い」「収入が安定している」「休みが多い」など、熱意と対局的なワードを組み込むことはやめましょう。

【例文】消防士になる志望動機がない人向け【パクってOK】

【例文1】キャリアプラン明確型

私が消防官を目指そうと思ったきっかけは、祭りの露店検査です。私が参加した祭りには数えきれないほどの露店がありましたが、苦労を顔に出さず、親切かつ丁寧に一つ一つ点検する姿にとても感銘を受けました。その後、自分なりに調べると2013年に京都府で大規模な露店の爆発事故があったことを知りました。そういった背景を知り、抜けなく確実に、時に細かく指導して露店の点検を行う姿勢と責任感に尊敬を抱き、私も火災の防止や、万が一起こってしまっても被害を最大限に留めるための業務に携わりたいと思い消防官を志しました。火災を0件に、もしくはそれに近づけるために、もし機会があれば○○消防本部の予防課○○係で建物の立ち入り検査や是正指導などに従事し、立ち会った関係者が快く理解・快諾していただけるよう、思いやりが伝わる接遇を当たり前のようにできる消防官になりたいです。

【例文2】消防組織の根底を切り口にする型

私が消防官を目指そうと思ったきっかけは、2019年に台風19号が起きた際に被災地で活動する消防官をテレビで目の当たりにしたことです。その後、人の役に立つ仕事がしたいと考え、消防官を志望しました。テレビに映った被災地では、警察官や自衛官など様々な公安系公務員の方が活動にあたっていましたが、消防組織法という消防の根本を定めた法律がある事を知り、それに目を通した結果、人命救助や防災・減災に直接的に従事できるのは他ではなく消防官だけであると確信しました。採用後は消防隊として経験を積んだ後、○○消防署の高度救助隊として人命救助の最前線で活動したり、機会やご縁があれば救急救命士の資格を取得し、「この人だったら何でも任せられる」と思われるような、オールラウンダーな現場隊員を目指していきたいです。

【例文3】仲間意識を芽生えさせる型

私が消防官を目指した原点はボランティアにあります。「誰かの力になりたい」「役立つことがしたい」という思いから始めたボランティアですが、様々な活動を通し人や土地に触れ、利益を追求するのでなく人助けができる仕事がしてみたいと考えました。その中でも、助けを求める人に直接手を差し伸べたり、医療機関へ橋渡しができるような密な人命救助ができるのは消防官だけであると感じ、消防官を志望しました。また、試験前に実際に貴消防本部の○○消防署を見学させていただいた際、現職の方から様々なお話を聞きました。一人一人の職員がとても意識が高く、志を高く持つ姿に感銘を受け、私も貴消防本部の一員になりたいと考え、他ではなく○○消防本部を受験しました。将来的には貴消防本部独自の△△政策推進に従事したいと考えており、□□課の☆☆係で企画等の経験を経た後、総務課で組織の中枢を担う仕事をしたいと考えております。

・「消防士」ではなく「消防官」

・要所で切り取って使い回してもOK

・省略するなり拡張するなり自由です

・従事したい業務は必ず明確に

【消防士になる志望動機がない】まとめ

 

まとめ

・志望動機がなくても問題ない
・志望動機は熱意を伝えることが超重要
・無理に体験談を書かなくてOK
・ありきたりな志望動機はNG
・やりたい業務は明確にする
・志望動機がないならアプローチを変える
・採用側にインパクトを残す
・表現を変えたり誇張することも大切
・収入安定というワードはNG
・とにかく熱意を訴えることだけ考える

 

いかがだったでしょうか?

 

志望動機が無かったり、曖昧だったりする方は意外と多いと思います。

 

そういった方は別角度からアプローチをかけたり、ほかの受験生と差別化を図って熱意を訴えることが有効です。

 

志望動機は熱意の強さで勝負が決まる!

 

この記事が消防士を目指す方の参考になれば幸いです。

 

本記事は以上となります!

ABOUT ME
にえふ
元消防士の「にえふ」です。地方の消防局を退職後、現在は主にweb制作などを手掛けているフリーランス。倍率20倍消防局に合格した経験をもとに、試験対策ノウハウや消防に関する情報を発信しています。