都市伝説のように頻繁に囁かれるこの噂、とても不安になりますよね。
この記事の信頼性
・倍率20倍消防局に合格
・身長そんなに高くない
また実際にこの記事を書いている筆者も身長がそこまで高くないので、同じように不安になった経験ありです…。
それでも警察・消防含め公務員試験に3回合格しているので、参考になる情報がお伝えできると思います。
この記事を読むことで「身長が低くても消防士になれるのか」が分かるようになります。
この記事で解決できる疑問
まず始めに結論です!
①身長が低くても消防士になれる
②ただし条件があります
③基準を設ける理由は業務内容にあり
④ある程度身長がないと危険な場面がある
それでは詳しく解説していきます!
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「公務員試験入門ハンドブック」は資格予備校クレアールが出版する無料パンフレットです。
・公務員って普段何してるの?
・どんな試験がある?
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なので公務員について詳細を知りたい方にオススメ。
なお数量に限りがあるので、もし請求する場合はなるべくお早めに!
身長が低くても消防士になれる?
【結論】身長が低くても消防士になれます
結論から言うと、身長が低くても消防士になれます。
公務員試験は受験資格をクリアしていれば、本来誰であっても自由に受験できる採用試験。
なので身長が基準に達していないからと言って不合格になることはまずありません。
なので、とりあえずここでは…
「身長が低くても消防士になれる」
これをまずは理解しておきましょう。
・低身長でも基本的に消防士になれる
・低身長でも心配することはない
【ただし例外あり】低身長で消防士になれないケース
ただし例外があり、それは主に以下に該当する方です。
・小人症などの難病持ち
・低身長症
・日常生活に支障が出る体格
要するに諸事情等で日本人平均身長とかけ離れている、あるいは日常生活・動作に影響が出てしまう、などなど…
そういった支障が出てしまうほど低身長である場合になって初めて、不合格になる可能性が浮上します。
しかし逆を言うと、業務に支障が出るほどの体格でなければ問題ないという解釈でOKです。
またその根拠として、男性と女性の身長基準にそこまで差がないという点が挙げられます。
男性と女性で平均身長差が出てしまうことは避けられません。
それを考慮しても男女の身長基準にそれほど差がないという事実は、人として最低限それくらいの身長があれば問題なさそうだよね、という理由に基づきます。
なので男性であっても女性程度の身長があれば合否に影響は出ません。
・小人症や低身長症は不合格の可能性あり
・業務に支障が出るか否かが基準
【消防士の身長】基準の「おおむね」って?
消防士の身長基準に「おおむね」と表記する理由は?
消防士の身長基準に「おおむね」と表記する理由は、前述したとおり明確な基準を定めることができないからです。
このように定めてしまうと男性は170cm、女性は160cmに満たなければ「そもそも受験資格がない」という解釈になってしまいます。
それこそ…
試験官「身長測定します」
受験者(男)「お願いします…」
試験官「身長168.8cm。残念ながら不合格やね」
受験者(男)「ヒェェーー(絶望」
こんなことがまかり通ってしまうことになるわけです。
なので「おおむね(大体、おおよそ)」というソフトな表現を用いて、ある程度の範囲を設けています。
・明確な基準を設けると差別を生む
【消防士の身長】なぜ基準を設けるの?
消防士に身長に基準がある理由①:業務に支障が出るから
消防士に身長基準を設ける理由1つ目は「業務に支障が出るから」です。
これについては過去、yahoo知恵袋で現役消防士の方が模範的回答をしてくださっています。
追記があったので再掲示します。
消防官や警察官はいくら力があったり走るのが早かったりしても、身長がある程度無ければできないこともあります。
例えば緊急時に高い壁を乗り越えなければいけない、ベランダから手を伸ばして何かをつかまなければいけない…などなど、それ以外にも実際の現場では考えられないようないろいろ起こるんです。
その時に対応できるような体格、体力が必要である、というのはやはり区別では無いでしょうか。
背の高い人、背の低い人いろいろいていいじゃん、と思うかも知れませんが、一つの現場で隊員全員が壁を乗り越えて活動できなかったために火災なり殺人なりの被害が大きくなたという説明を後から記者会見でされて納得できないですよね?
そのために基準があるんです。
私は消防官やっていて9年になります。身長166です。周りと比べるとやはり小さいです。背が小さいが故に苦労したこともかなりたくさんあります。
だからこそやはりいろんなものに基準は必要なんだと実感しているんです。ご理解ください。
現役消防士ならではの納得の見解です。
これを踏まえて、例えば下のようなケースを考えてみましょう。
①今すぐ必要な資機材が高い場所にある
②部屋が爆発しそうなので塀を超えて緊急脱出する
③高い場所によじ登って避難する
このような場面を考えた時、やはりある程度の身長は絶対的に必要になります。
つまり身長が低いことで、自身の身を危険にさらしたり、ひいては他の隊員の活動や組織全体に支障をきたす可能性があるわけです。
・身長が必要な場面は確実にある
・自分や周囲を危険に巻き込むことがある
消防士の身長に基準がある理由②:「ちょうど良い身長」があるから
消防士に身長基準がある理由2つ目は「ちょうど良い身長があるから」です。
このような場面には必ず「適切な身長」というのものがあるんですよ。
例えば、ほふく救出という救助大会の種目では煙道と呼ばれる細長い通路を雑巾がけで駆け抜けます。
このようなデメリットは現場活動でも同じです。
世の中にある建物や道具などのほとんどは、日本人の平均身長・体格に即して設計されているものが多いです。
なので背が高すぎるとドアがくぐりにくかったりなど、平均身長から外れれば外れるほど現場で不便・快適でないと感じる場面が増えます。
そういうわけで人並の身長は、活動や作業にちょうど良い身長とも言えるわけです。
・日本人の体格に合った設計物が多い
・「平均」から外れると不利な場面が増加
・つまり平均的な身長はちょうど良い
消防士の身長に基準がある理由③:身体能力が求められるから
消防士の身長に基準がある理由3つ目は「ある程度の身体能力が求められるから」です。
体が資本の職業である以上、一定の体力・身体能力が求められます。
例えば…
・身長が低すぎると…
→足が短い傾向にあり速く走りづらい
・身長が大きすぎると…
→身体のエネルギーを多く使う
→体力消費が激しい可能性あり
このように身長が起因する活動障害は以外と多いんですよ。
なので平均的な身長であれば、同時に平均的な身体能力も期待できるわけです。
なので一定の身体能力が必要であるため、平均的な身長基準を設けています。
平均的な身長基準を定めることは、一定の身体能力を保証しているというわけです。
・身長は身体能力を左右する可能性あり
・平均基準の設定は人並みの身体能力を担保している
【消防士の身長】まとめ
・身長が低くても消防士になれる
・低身長でも心配する必要なし
・明確な基準の設定はできない
・なぜなら差別にあたる可能性があるから
・但し先天性の病気持ちは落ちるかも
・それは業務に支障が出てしまうから
・ある程度の身長がないと厳しい場面アリ
・最悪自分や周囲を危険にさらす恐れも
・だからこそおおむねの基準は必要
・活動にはちょうど良い身長が存在する
・日本人平均に合った設計物は多い
・身長と身体能力はある程度相関がある
・平均身長の基準設定はその担保になる
いかがだったでしょうか?
しかし実際は、業務に支障が出るほどの身長・体格でなければ問題ないという解釈です。
なので少しくらい身長が低いからと言って心配する必要は全くありません。
今回の記事がこれから消防士を目指す方の参考になれば幸いです。
本記事は以上となります!