消防士の試験ではどんな人が求められるか、とても気になりますよね。
この記事の信頼性
・倍率20倍消防局に合格
・公務員試験3回合格
ちなみに筆者は勉強が苦手でしたが、面接だけは自信がある就活生でした
事実として倍率20倍の消防局を含め公務員試験には3回合格しているので、参考になる情報がお伝えできると思います。
この記事を読むことで「消防士の面接で受かる人の特徴」が分かるようになります。
この記事で解決できる疑問
まず始めに結論です!
①面接で受かる人は熱意が強い
②面接で受かるには「光る」
③面接は対話であることを理解する
④面接官に好かれることが重要
それでは詳しく解説していきます!
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消防士の面接で受かる人とは?
消防士の面接で受かる人の特徴:①熱意が強い
消防士の面接で受かる人の特徴1つ目は「熱意が強い人」です。
面接官の立場に立てば分かりますが「どうしても消防官になりたい」という情熱を持った受験生は、やっぱり採用したくもなります。
反対に伸びしろの薄そうなやる気がない受験生は、極力ふるいにかけたいというのが本音です。
そこで物差しとなるのが受験生の熱意の強さなんですよ。
熱意が伝わると…
熱意がイマイチだと…
数十年消防士として勤務してきた面接官は、受験生の熱意を見ればその人の成長可能性がおおよそ予測できるんです。
ハッキリ言って、受かることがゴールだと思っている受験生や、実績があってもどこか冷めているような受験生は組織に不要なんですよ。
面接官も「頑張り屋さん」が大好きです
なので消防士の面接で受かる人は、第一に熱意が強いという共通点が挙げられます。
消防士の面接で受かる人の特徴:②落ち着いた受け答え
消防士の面接で受かる人の特徴2つ目は「落ち着いた受け答えができる」受験生です。
なぜなら消防士は時に、命を張るような危険な現場で活動しなければならないからです。
例えば…
消防士たるもの、このような現場でもパニックを起こすことは許されません。
いかなる場合にも冷静で落ち着いた対応をする必要があります。
そしてこれができるかどうかは、面接試験でモロに出ます。
受験生の焦った態度は…
→現場活動で表れる本性
なのであがり症の方は中々に苦労します。
面接が苦手であると自覚している方は、民間の面接を受けるなりハローワークで練習するなりして場数を踏むことが必須になってくるでしょう。
また会話のキャッチボールがきちんとできているかという点も重要です。
面接で焦ったり取り乱すと、質問に対して的外れな回答や結局何が言いたいのか分からない回答をしがち。
一方で元々メンタルが強かったり、冷静さが備わっている受験生は落ち着いた対応ができるので、面接官とのやりとりもスムーズになります。
こういった受験生は面接官からも安心されるので、落ち着いた受け答えができる人は受かる人の共通点と言えるでしょう。
消防士の面接で受かる人の特徴:③誠実で素直
消防士の面接で受かる人は「誠実で素直」な受験生が多いです。
そもそも誠実な人が面接官から好印象を持たれるのは当たり前ですが、それ以上に消防の組織・風土に馴染めるかといった観点でも見ています。
組織、特に公務員として働く以上、年功序列制は避けられません。
上司に従順でやるべきことをきちんとやれる良い子ちゃんはとても可愛がられます。
面接ではいかに良い子を演じられるか鍵
なので誠実で素直なイエスマンは面接試験で受かる人の特徴の一つです。
消防士の面接で受かるには?
評価者も「人」であることを理解する
試験と言えども、面接試験においては受験生に点数をつけるのは「人」です。
なので明らかに優秀な人材が落ちてしまったり、「なんでこの人が受かったん?」という受験生が合格してしまう事例がどうしても出てきます。
この点をまず理解し、受け入れることが大切です。
つまり評価者が人である以上…
「心理学的観点からのアプローチ」
なども重要になってきます。
何も難しいことは言っていません。
人として好印象を与える応対をすれば良いだけです。
ただ機械的に暗記した面接カードに沿って答えるのではなく、面接は対話であることを意識して、採用側に好かれる努力をしましょう。
倍率によって戦略が変わることを知る
実を言うと、面接試験の戦略は受験する本部の倍率によって変わってきます。
以前ツイッターでこのような呟きをしました。
正直なところ、受験先の倍率によって面接試験の戦略は変わってきます。10倍前後の本部は「言葉のキャッチボールが上手な落ち着いた人」、20倍以上は「自分にしかない超強い武器を持った好青年」が合格する印象ありです🤔#消防士 #消防 #公務員試験 #東京消防庁
— にえふ@元消防士ブロガー (@Niefu_earlyfire) July 1, 2022
これは試験倍率によって面接でアピールすべきことや、自分の売り込み方が変わってくるということです。
どういうことかと言うと…
①ありきたりな面接をする受験生が増える
②少し良い面接をする程度では埋もれる
③その場合は「光る」ことが必須条件に
ハッキリ言って受験者の少ない田舎消防本部のような場所では、受験生にそれほどレベルの差は出ません。
いかんせん志願者が少ないので、少しばかり良い面接ができるだけで「この子イイな」と思われる可能性が上がるからです。
反対に受験生が増えて倍率が高まるほど…
・インパクトを残す
・良い意味で目立つ
これができなければ埋もれて即アウト
なので受験する本部によって戦略は変わることを理解しましょう。
倍率10倍以下の本部
・質問に対して的外れな回答をしない
・誠実さ、冷静さを前面に出す
・継続できる人である印象を与える
・ポジティブな回答をする
倍率10倍以上の本部
・絶対に自分にしかない武器をPR
・どんな質問にも自分の言葉で表現
・常人離れした行動力をアピール
・熱意の強さで感心させる
一言で表すと、一般の消防本部に受かるには面接官を「安心させる」、高倍率の本部では「面接官の人生観を変える」ことが合格の条件です。
筆者はそれぞれを「堅実家」と「革命家」と呼んでいます。
つまり一般の本部であれば「この人なら消防官になっても大丈夫だ」と安心させるだけで良い一方、倍率が高まるにつれ平凡な受験生とは違った毛色の違う人材を目指す必要があるということです。
消防士の面接で受かるには?:①圧倒的な熱意を伝える
面接で合格するには、どうしても消防官になりたいという熱意を伝えましょう。
また熱意の強さはおおよそ、受験生の行動量で評価されます。
これらは全て、消防士になりたいがために起こした行動ですよね。
つまり受験生の行動力を判断材料として、熱意の強さが印象付けられるのです。
またなぜそんなにも熱意が重要かは…
「新人が即戦力となるのは無理である」
と採用側は考えているから
試験に合格して消防士として採用されると、あなたはその道40年のオジサンや定年まで外の業界を知らずに来たベテランと一緒に仕事をするわけです。
そんな中で採用されたばかりのひよっこが即戦力として活躍するのは100%無理です。
そこで面接官が求めているのは、消防が大好きで学ぶ意欲のある情熱を持った受験生なんですよ。
熱量がなく組織に貢献してくれなさそうな人材はハッキリ言って不要ですよね。
なので採用された後も、学びを止めず成長が期待できる学生を面接でふるいにかけているわけです。
消防士の面接で受かるには?:②自分にしかない武器を持つ
面接で受かるには「自分にしかない武器」を見つけましょう。
例えばですが…
あくまで他人と差別化を図ることが目的なので、あまり消防と結びつかなくても問題ありません。
要するに「お?この子普通の受験生とは違うな」と思ってもらうことを狙います。
また、何も思いつかないという方は現状以下の手段をとるほかありません。
①捻り出して表現を変える
②これから作っていく
筆者が勧めるのは①です。
これまでの体験や実績を思い返せばきっと何か貴重な経験があるはずです。
そして表現を変えればそれなりに立派なものに仕上がります。
・サイトの運営収益が月10万円
→ブログでご飯が食べられるようになった
・節税対策で法人を作った
→会社を経営している社長
これらは筆者やその周囲の経営者がよく用いている表現です。
こんな風に上手く言い換えられる表現はないかを探ることが重要。
誰にでも必ずなにかあるはずなので、マインドマップの活用や自己分析を通して自身だけの強みを見出してみましょう。
消防士の面接で受かるには?:③まともな人間であることをアピール
消防士の面接で受かるには「まともな人間である」ことを伝えましょう。
・人としての常識がある
・上司に反抗しない
・仕事をサボらない
・協調性を大切にする
・気配りの姿勢を怠らない
・期限や納期は必ず守る
何も人格者であれとは言いません。
やるべきことをきちんとやれる人だな、という印象を面接官に与えれば良いのです。
これから消防士を目指す方にとっては夢を壊してしまう発言かもしれませんが、勤務中に仕事を若者に振って自分はスマホやPCをいじっている社内ニートがたくさんおります…。
公務員は民間企業のように常に利益を生みだす必要がないので、業務がルーティン化されているんですよ。
業務が定型化していれば…
人によって仕事量の差が生じます
悲しいですが公務員の職務性質上、全く仕事をしない輩が生息するのも事実。
サボる人はサボりまくり、そのしわ寄せは真面目ながんばりやさんに降りかかってくるんです。
そして長年消防士として勤務してきた面接官は、内部のこうした実態を嫌と言うほど分かっています。
つまり、やるべきことをきちんとやってくれるまともな人が組織に加わって欲しいわけです。
なので面接官の質問には、自分が誠実で真面目な人間であるという印象を与えられるような受け答えを心がけましょう。
消防士の面接で受かるには?:④面接官の共感を誘う
面接試験を突破したいなら「面接官の共感」を誘いましょう。
ありきたりで面白味のない面接をする受験生は9割以上。
これを考慮すると、面接試験の採点者は「人」なので共感を得られれば得られるほど評価が高まるのは自然な流れです。
最も手軽な手段は受験する消防行政がどのような課題を抱えているか、またそれをどう解決しようと取り組んでいるかを自身の考えを交えて伝えることです。
ホームページや消防年報の細かい部分まで目を通し、筋の通った意見を言えれば「うんうんその通り」「この人はきちんと勉強しているな」と共感を誘えるわけです。
【過去の事例】消防士の面接では何を聞かれる?
消防士の面接試験でよくある質問を以下にまとめました。
また頻出度別に記号を振ってあります。
よくある面接質問
〇会場までどうやって来たか
〇緊張はしているか
★志望動機
〇簡単に自己紹介してください
★なぜうちの本部を志望したか
〇他の本部ではダメなのか
★消防に入ってやりたい業務は
★なぜその仕事をしたいのか
〇希望の部署に就けなかったらどうするか
△うちの本部の課題は何だと思うか
★消防官は危険な職業だがやっていけるか
△危険であることに家族は反対しないか
〇消防学校での集団生活は大丈夫か
△体力に自信はあるか
〇スポーツの経験はあるか
★あなたの長所と短所は
〇短所をどう克服しようとしたか
★学生時代頑張ったことは
★これまでに苦労した経験はあるか
★それをどう乗り越えたか
〇あなたにとって理想の消防官とは
△意見が食い違った人とどう接するか
△アルバイトの経験はあるか
△最近関心を持ったニュースは
△最近の国際情勢について意見を聞かせて
△改めて消防官になる意気込みを聞かせて
〇併願先はあるか
消防士の面接で受かるには予備校に通うべき?
消防士の面接試験は独学でも合格が可能です。
ですが以下の方は予備校の利用を検討してよいかもしれません。
・担任のサポートが欲しい
・大金(受講料)を払えば継続できる人
・社会人で学習時間が取れない人
・自ら動いて予備校を使い倒せる人
このような方には予備校の通信講座がオススメです。
また消防士を目指すオススメな予備校については『【消防士を目指すならここ!】オススメの予備校4選と比較・口コミ』の記事で詳しく解説しています。
具体的には「LEC」「スタディング」「アガルート」「資格の大原」をオススメします。
【消防士の面接で受かる人】まとめ
・面接で受かる人は…
①熱意が強い
②落ち着いている
③質問にきちんと受け答えができる
④誠実で素直
・面接で受かるには熱意が最も重要
・評価者も人であることを理解する
・倍率によって戦略が変わる
・面接官を安心させれば勝ち
・まともな人間であることを伝える
・自分だけにしかない武器を持つ
・面接官の共感を誘う
いかがだったでしょうか?
この記事がこれから消防士を目指す方の参考になれば幸いです。
本記事は以上です!