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【消防士になるには?】視力が悪いと消防士になれない?元消防士が解説

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消防士の採用基準で両眼0.7以上と書いてあるんですが、私はもっと目が悪いです…。基準を満たしていない私は消防士になれないのでしょうか?

今回はこんな疑問を持つ方へ向けての記事です。

筆者のプロフィール

・元消防士で現在はフリーランス
・裸眼視力は両眼0.1以下です
・コンタクト付けて勤務してました

地方の消防局に勤めていた経験があるので、それなりに参考になる情報が発信できると思います。

この記事を読むことで「視力が悪くても消防士になれるのかどうか」が分かるようになります。

この記事で解決できる疑問

・視力が悪くても消防士になれる?
・視力が悪いことによるデメリットは?
・レーシック手術は検討すべき?

まず先に結論です!

結論

①視力が悪くても消防士になれます

②でも視力悪いと不便なことめちゃ多い

③レーシック手術はしなくても良い

それでは詳しく解説していきます!

【消防士になるには?】視力が悪くても消防士になれるのか

視力が悪くてもなれます

・矯正視力で十分な視力があればOK

結論から言うと、目が悪くても矯正視力で基準を超えていれば消防士になれます。

ですので視力が悪いからと言って消防士の試験に不合格になることはないので落ち込むことはありません。

ちなみにこの記事を書いている私も視力がめちゃくちゃ悪いです。大体両眼視力は0.1歩かないかくらい。

こんな私でも実際に消防士になれましたので、心配する必要はないですよ。

基本的に裸眼検査はありません

時々「裸眼で視力が一定以上ないと不合格になってしまうんですか?」といった質問を受けますが、基本的に矯正視力対象者は裸眼検査を受けません。

なので眼鏡でもコンタクトでも良いので、矯正視力で十分な視力を有していると判断されれば、問題ありませんよ。

実際に眼が悪い消防士もたくさんいます

これは実際に配属されれば分かりますが、目が悪い消防士はたくさんいます。

・常時メガネの消防士

・コンタクト(少数派)

・裸眼で臨む強者

ちなみにコンタクトを付けている消防士は少数派です。

実はコンタクトってデメリットが多いんですよ。

・寝るときに外す必要あり

・夜中の出動では付けてる暇がない

・もし付けるなら出動中の車両内

こんな風にコンタクトは色々と手間がかかるし、出動の際の弊害が多いので眼鏡を愛用する消防士が多いわけです。

大体の現場は眼鏡で対応可

火災などで建物の中に入ったりする場合を除き、基本的な現場は眼鏡で対応できます。

逆に炎上建物の中に入る場合は眼鏡を付けていても前が見えないケースが多いので、外して活動する方が多いんですよ。

燃えている建物の中は基本的に視界不良(黒煙や暗闇)なことが多く、眼鏡を付けてると呼吸器の面体を着装する際に邪魔になります。どうせ見えないのなら…と最初から外してしまう方が多いです。

要するに眼鏡の方が利便性が高いわけです。

こんな理由があってコンタクトは敬遠されてます。

視力が原因で試験に落ちることはない

矯正視力できちんと対策できれば問題なし!

なぜなら、基本的に矯正視力対象者が裸眼視力で基準を超える必要はないからです。

眼鏡なりコンタクトなり、レーシック手術なり、しっかり対策して矯正視力で十分な視力があれば問題ありません。

間違ったネットの情報に惑わされるな

元現職に言わせてもらうと、ハッキリ言ってネットの情報には誤った情報や「これゼッタイ業界人じゃないやろ…」と感じる方の意見がとても多いです。

中には…
「視力は1.0以上無いと消防士になれません」「裸眼で視力が0.7以上ないと受験できません」といった明らかに間違っている情報を垂れ流している人も多いです。

これらは全て間違いなので、ネットの情報に振り回されないようにしましょう。

【消防士になるには?】視力が悪いことによるデメリット4選

現場で状況把握が遅れる

視力が悪いことによるデメリットの1つ目は「現場活動で状況把握が遅れる」ことです。

例えば…

・火災で逃げ遅れた人はいそうか

・先着隊はどんな活動をしているか

・現場となっている建物はどこか

目が悪いとこの辺りの情報把握が確実にワンテンポ遅れます。

そして消防の現場活動において情報把握の遅延は致命的なんですよ。

例えば、救急現場で意識不明の傷病者にAEDを装着したとき「心拍の波形が読めません…」なんてことがあったら大問題ですよね。

情報収集は現場活動を円滑に進める上でカギとなるので、悪視力が原因で活動がもたつくと市民サービスの低下につながります。

現場活動に支障がでてしまうくらいなら手術も検討する必要あり

なので目が悪いことは確実に現場活動にマイナスの影響が出ます。

車両誘導に危険が伴う

車両の誘導は頻繁にあります

出動や地水利調査などで狭い道路に進入することはしょっちゅうあります。

それでもって消防車は大型車がほとんどなので、隊員間で意思疎通が取れてないと簡単に事故るんですよ…。

狭い道路でのバック誘導や内輪差を考慮した巻き込み確認は結構シビアです。

なので、目が悪いと車両を誘導する際にえらく不便です。

ましてや誘導をミスって事故ると始末書問題にもなるので、これは結構シリアスな問題点ですね。

裸眼だと夜の出動が厳しい

デメリット3つ目は「夜の出動がキツい」ことです。

・車両内は暗くて資器材準備ができない

・コンタクト付けるなら出動中に付けるしかない

・現場についても真っ暗かつ悪視力で何も見えない

正直、目が悪い人が裸眼で夜の出動をすることは、目隠しして活動するようなものです。

それくらい全く何も見えなくなります。

ちなみに目が見えなくて資器材準備や現場活動でもたつくと、隊長から愛のムチが飛んできます。

現場活動にまで支障が出てしまうレベルになると市民サービスの低下を招くので、レーシック手術等を検討する必要が出てきますね。

またコンタクトだと取り外しの手間が増えるので、さらに面倒なことになります。

コンタクトより眼鏡がオススメ

理由としては裸眼状態で出動が入ってしまった場合、コンタクトを付けるには出動中の車内で行うしかないからです。

反面、メガネはかけるだけ。

利便性の高さは眼鏡が圧倒的!

眼鏡は破損の危険アリ

眼が悪いことによるデメリット4つ目は「眼鏡を壊してしまう可能性がある」ことです。

眼鏡を壊す要素

・現場で上から降ってくる小石

・ヘルメットや面体などの装備

特に火災現場などでは眼鏡を壊す要素で溢れているので、取り扱いには注意が必要です。

いつ壊してもおかしくないので、あまり高いメガネは職場に付けていかないことをオススメします。

【消防士になるには?】レーシックは検討すべき?

【結論】やらなくて良いと思います

レーシックは必要?

・やらなくても問題ない

・けどやっぱり目が悪いのは不便

・お金に余裕があるなら検討の余地あり

・正直メガネでも十分です

個人的には「レーシック手術した方が快適だけど、やってない人が多いので不要かな?」というくらいの見解です。

というのも、工夫次第で現場活動や日々の業務にも対応できるからです。

高いお金出して手術する必要はない

手術にはお金が必要だし仕事も休む必要がありますね。実際に色んな弊害が出るので、手術を敬遠している消防士も多いです。

したがって、仕事が快適になることは間違いありませんが、無理してまで手術を行う必要はないわけです。

レーシック手術を受ける人は少数派

レーシック手術を受ける消防士は少数派です。

・費用がかかるから

・しなくても何とかなっちゃうから

大体は上のような理由から、手術を避ける方が多いです。

 

実際はよっぽど視力が悪くない限りほとんどの業務に対応できてしまうので、メガネやコンタクトで仕事をする方がほとんどです。

筆者の体感的にも、「眼鏡外すと何も見えない…」というほどでなければ、手術の必要はないかなと思います。

メガネ派の消防士が圧倒的に多い

体感的にですが、矯正視力対象の消防士は8:2くらいの割合で眼鏡が多い印象です。

理由はやっぱりコンタクトの不便さ

実際に消防の世界に入ると身をもって知ることになりますが、コンタクトは色々と面倒です。

これから消防士を目指す方は、メガネで行くか手術をするか、方向性を検討していく必要がありますね。

もし受けるなら「ICL手術」もオススメ

ICL手術って何??

ICL手術は眼の中の虹彩と呼ばれる裏側に直接レンズを入れてしまう手術です。

レーシックは角膜をレーザーで削る必要がありますが、ICLは眼球を傷つけずに視力矯正が望める手術です。

ちなみに、やろうと思えばレンズの取り出し手術も可能なのでなんとなく安心感が得られます。

デメリットは費用が高いこと

ICL手術はレーシックのデメリットを削ぎ落としたものなので、費用は高くなります。

かかる費用としては大体50~70万円程度です。

ただ安全面や費用対効果を考慮するとICL手術の方が優れているので、経済的に余裕がある方は検討してみても良いかもしれませんね。

【まとめ】視力が悪くても消防士になれる?

 

まとめ

・視力が悪くても消防士になれる
・視力が原因で試験に落ちることはない
・なぜなら矯正視力の検査になるから
・矯正視力で両眼0.7以上なければOK
・けど現場活動での弊害はたくさんある
・コンタクトはめちゃくちゃ不便
・メガネ派が圧倒的に多い
・レーシック手術はほぼ必要なし
・どうしても見えないなら検討すればOK
・レーシックでなくICLもオススメ

いかがだったでしょうか?

ネットの情報には「視力が悪いと消防士になれません」といった間違った情報が多いです。そういったガセに惑わされないようにしましょう。

今回の記事が消防士を目指す方の参考になれば幸いです。

本記事は以上となります!

ABOUT ME
にえふ
元消防士の「にえふ」です。地方の消防局を退職後、現在は主にweb制作などを手掛けているフリーランス。倍率20倍消防局に合格した経験をもとに、試験対策ノウハウや消防に関する情報を発信しています。